人類に与えられた貴重な ( ① ) を競う陸上競技は人が肉体の(②) に挑戦するたいへん原始
的な競技。1秒や1センチをめぐる激しい争い合いの一方で(③) への挑戦という地道な ( ④ )
との戦いでもある。 自分の能力を高めようという強い意志力が求められる種目。 「走る」 という運動には、
生涯を通して付き合える要素がある。 (⑤) と(⑥) の保持と増進に、積極的に日常に取り入れ
ていきたい。
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《ストーリー》
走る、跳ぶ、投げるといった人間の根本的な運動能力は、私達の遠い祖先にとって生きていくために
重要な手段であった。 同時に人間の競争本能を刺激した。 古代ギリシャのオリンピア競技 (古代オリン
ピック) は紀元前776年から競争競技で始まり、 その後、円盤投げ、走り幅跳び、 やり投げでなども行
われるようになっていった。 1896年には第一回近代オリンピック大会がギリシャのアテネで開かれた。
陸上競技はその中心となる競技であった。 日本が初めてオリンピックに参加したのは第五回ストックホ
ルム大会 (1912年) で、 マラソンに金栗四三、 短距離種目に三島弥彦が出場した。
《スタートの歴史》
第1回アテネ大会の 100m決勝でクラウチングスタートを用いたトーマス・バーク (アメリカ)
が12秒0で優勝した。 クラウチングスタートの有効性は一気に世界に広がった。 現在では、400
m以下の競走でクラウチングスタートが義務化されている。
《 基本用語》※説明に合う語句を答えなさい。
語句
リレー競技の最終走者
説明
ハードル間の距離やトレーニング中の休憩時間など、距離・時間
などを示す言葉
競技中の他の選手を妨害すること。
トラック競技で各選手の走路が規定されていないコース。
トラック競技で各選手の走路が規定されているコース。
短距離走のスタートで、 かがみ込んだ姿勢からスタートする方
法。
オープンコースのリレーで、 コーナーの小旗を通過する順にテー
クオーバーゾーンの内側から次走者が並ぶこと。
スタート時、選手が足をかける器具。 400mまでの競争の走者
と、一人のランナーが400mまでを走るリレーの第一走者だけが
使用する。