明治時代の自然主義文学について,次の1.~4.の文章のうち,
誤りを含むものを1つ選びなさい。
1.日露戦争前後になると,国家主義や家族制度の重みに抗して,人間
社会の暗い現実をありのままに描こうとする自然主義が文壇の主流に
なった。
2.明治の自然主義文学に大きな影響を与えたのはフランスやロシアの
自然主義文学であり,なかでもゾラ,モーパッサン, ツルゲーネフな
どの影響は大きい。
3.島崎藤村は,ロマン主義から自然主義に転じて「破戒』を著した。
この著作は日本の自然主義文学の成立に貢献した。
4.国木田独歩,田山花袋,徳田秋声らはいずれも自然主義の作品を著
したが,なかでも花袋の『蒲団』は私小説を否定し家族制度を客観的
に描いた作品であった。