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ある哺乳類の細胞の細胞周期について調べるために,次の実験1 ~実験3を行った。 なお、
実験中 どの細胞も細胞周期の長さは同じ時間であるが, 任意の時点で細胞周期のどの時点に
あるかはそろっていなかったものとする。J
実験 1
細胞数(個)
培養液が入った培養皿に,増殖を続けている細胞を 10 個入れて, 37℃に保温して培
した時間を追って, 培養皿中の細胞数を計測した。 その結果を図1に示す。
実験2 培養を始めてから50時間後に,培養皿から多数の細胞を取り出し,すぐに固定液で細
胞を固定した。その後, 染色液を滴下し, 200個の細胞を観察したところ、20個の細胞
で染色体が観察された。
実験3 培養を始めてから50時間後に, 培養皿から多数の細胞を取り出し, 細胞1個あたりの
DNAの量と細胞数の関係を調べた。 その結果を図2に示す。
106
14
18
16
12
10
8
6
4
2
0
最終的に1個の母細胞から2個の娘細胞が形成される。
10 20 30 40 50 60 70 80 90
培養時間(時)
図1
細胞数(相対値)
A
HE TEAM
B
ANA
ぷり、続
0
細胞1個あたりのDNA量(相対値)
図2
(C) 核膜
問2 下線部(2)に関して, 動物細胞と植物細胞における細胞質分裂の違いに
で説明せよ
問3 実験と実験2の結果から、この細胞の細胞周期の長さとM期の長さを求めよ。
問4 図2のAとBには,それぞれ細胞周期のどの時期の細胞が含まれるか。 該当するものを
すべて記せ。
問5 図2から,細胞周期の各期で最も時間が長いのはどの時期であると考えられるか。
問6 増殖中の細胞を, DNAの合成を阻害する物質を含む培養液で培養し,一定時間後に実
験3と同様にして細胞1個あたりのDNAの量と細胞数の関係を調べると,図2のグラフ
はどのように変化するか。 次の(ア) ~ (オ)から最も適切なものを1つ選び, 記号を記せ。
(7) Aの細胞数が増加し,Bの細胞数が減少する。
(イ) Aの細胞数が減少し, Bの細胞数が増加する。
(ウ) AとBの細胞数はともに減少し, AとBの間の細胞数が増加する。
())
(エ) AとBの細胞数はともに減少し, 細胞1個あたりのDNA量がAの半分である細胞数
が増加した。
(オ) AとBの細胞数はともに減少し, 細胞1個あたりのDNA量がBの2倍である細胞数
が増加した。
-> 323AJRES AMG (1
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