100)
X
数学Ⅰ・数学A
(2) 太郎さんは、図1のS大回転のリタイア率R の最大値が大きすぎることを
不思議に思い, S大回転の14 レースを調べてみた。 すると, AとBの2レー
スは天候不良のためレースが途中で打ち切られ, 打ち切られた後の選手の人数
を完走できなかった人数に含めていた。 そこで, 太郎さんは,出走予定の人数
を X, 完走できなかった人数をY, 打ち切られたことで出走できなかった人数
100 (Y-Z)
X-Z
をZとして,新しいリタイア率R' (%) を, R' =
- で定義した。
その結果, A については、R = 51.7だったのがR' =5.2 になり, B について
は,R = 53.7 だったのが R' = 34.1 となった。また,AとBを除く 12 レース
については,RとR' の値は等しくなった。
R'
R=
図 2 は, S 大回転 14 レースのリタイア率Rと新しいリタイア率R'の箱ひげ
図である。なお,R' の第1四分位数はちょうど 10,R'の中央値は 20 より少
し大きい値であり, R' の第3四分位数は25より少し小さい値である。 ただし、
14個の R の値に同じものはなく, 14 個の R' の値にも同じものはない。
100%
x
100(Y-2)
X-8
2
0
20
30
40
50 (%)
図2 S大回転のリタイア率Rと新しいリタイア率R' の箱ひげ図
(数学Ⅰ・数学A 第2問は次ページに続く。)
R' =
10