験1と,合成したオレンジⅡIで羊毛を染色する実験2 を行った。以下はそ
である。
実験 1 オレンジⅡIの合成
スルファニル酸(カ-アミノベンゼンスルホン酸 分子量 173)1.73gを炭酸ナト
リウム水溶液に溶かした後、氷水で5℃以下に冷却し、亜硝酸ナトリウム水溶
液と塩酸を加えた。 これに, 2-ナフトール (分子量144) 2.88gを水酸化ナトリウ
ム水溶液に溶かした溶液を加えると,溶液の色が赤色に変化した。10分程度反
応させた後,反応液に食塩を加え生成物を析出させた。 ろ過して得られたオレン
ジII (式量350) の結晶を少量のエタノールで洗浄し、エタノールを蒸発させて除
いた後, 質量を測定すると2.10gであった。
NH2
Na2CO3 NaNO2
HCI
SO3H
スルファニル酸
+N=N₂ HD
SO3-
LOH
NaOH
2-ナフトール
OH
·N=N₁
オレンジ ⅡI
・SO 3 Na
(
500 0.8
実験2 羊毛の染色
think
CEBUS DO
生成したオレンジⅡIを0.20gずつ, それぞれ弱酸性の溶液と弱塩基性の溶液
least
に溶かした後、 羊毛を入れ、沸騰させて染色した。 弱塩基性の溶液を用いた場合
に比べて, 弱酸性の溶液を用いた場合の方がよく染色された。 この理由を次のよ
うに考察した。
繊維と染料は, それぞれがもつ官能基の間で水素結合やイオン結合を形成した