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表は、ある地方の6つの社寺(ア)~(カ)において森林構造を調べた結果である。 これを
93 日本の植生の遷移に関する次の文章を読み、 以下の問いに
もとに, 社寺(ア)~(カ)の森林の成立年代を古いものから順に並べたい。 ただし, 最も古
いものは(カ)であることがわかっている。なお,これらの社寺の森林は,それぞれの社
寺の成立以前に形成されていたものとする。
階層 高木層
低木層
草本層
高木層
アリドオシ
マンリョウ
アオキ
アカメガシワ
タブノキ
スダジイ
タブノキ
クロマツ
タブノキ
植物名
スダジイ
社寺
(ア)
4 2
2
1
イウ
(イ)
2 3
1
(ウ)
4
(エ)
2
4
(オ)
5
1
1
1
(カ) 5
1 1
ヤブコウジ
1
ジャノヒゲ
1
1
キチジョウソウ
ヤブラン
1
1
1
2
1
1
3
1
1
1
1
1
1 2
4
2 2 1
1
ミズヒキ
※表中の数字は被度
を表している。被
度とは各植物の地
上部が地表をおお
う割合のことで,
この表では次の基
準で分けている。
1:1~20%
2:21~40%
3:41~60%
4:61~80%
5:81~100%
(1) ある地方とはどこであると推定されるか。最も適当なものを次の①~⑥から選べ。
① 北海道東北部針葉② 北海道南西部 ③ 秋田県 ④ 山形県
⑤ 愛知県
⑥ 沖縄県 亜熱帯雨林 夏緑
(2) 次の文章中の空欄に入る語や植物名を,あとの解答群からそれぞれ選べ。
下線部を考えるには
盗」などの「a」は
林から林への」をたどればよい。
(g)
がせ林床では芽ばえが生育できない。これに
対し、「やなどのの芽ばえは(e)が林床でも生育で
きるので次第に変わっていく。林から林への~(C)のおもな原因は
湿度と温度条件である。 新しいものから見ると(オ)の林ができ、その下に生
■ が成長し,さらに(g)との混交林ができる。その
えうる
後_d林は枯死して林となり,どうしの競争の結果と
プロマツ
a
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の混交林,そして林の林になると推定される。したがって,
社寺の森林を古いものから順に並べると(k) の順になる。
[(a)~(c), (e),(f),(i), (j)の解答群]
① 陰樹
⑥ 低く
カ、エ、ウ、ア、イ・オ
② 極相
③ 遷移
相観
⑤ 高く
⑦ 光補償点
⑧優占種
陽樹
⑩ 林床