1 | データの分析を利用した問題の解決
これまで学んできたデータを分析する方法を活用して,実際に身の回り
や社会の事象について考察し,問題を解決することを考える。問題解決の
進め方として,次の5つの過程からなる枠組みがよく用いられる。
1 問題 (Problem)
問題の把握と設定
疑問や解決すべきことに対し,それらに関連があると思われる事柄を
検討して,データを利用して解決できそうな明確な問題を設定する。
計画 (Plan) データの想定, 収集の計画
問題の考察に必要なデータを集めるために調査や実験の計画を立てる。
アンケート調査であれば調査の対象や質問の項目などを考え, 実験で
あればデータを測定する方法や手順などを考える。
公的機関や企業などが公表している既存のデータを活用することも考
えられる。 その際は, データの信頼性や調査方法などに注意する。
③ データ (Data)
データの収集、表への整理
計画に沿ってデータを収集し,必要に応じて表などに整理する。 記入
や測定にミスがあれば, 値を修正したりデータから除外したりする。
グラフの作成, 特徴や傾向の把握
④ 分析 (Analysis)
06. GE
目的に応じてデータの特徴を数値やグラフに表し、データの分布の様
子やデータどうしの関連性を調べたり,それらを比較したりする。
⑤ 結論 (Conclusion)
結論付け 振り返り
分析の結果から, 設定した問題についてどのようなことがいえるか考
える。十分な結論が得られない場合は,計画を見直したり,異なる方
法で分析したり,新たな問題を設定したりして,さらに考察を深める。
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