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資料 10 大腸菌が常にβ-ガラクトシダーゼ合成を行うのか考えよう
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X-galはほぼ無色の薬品だが,β-ガラクトシダーゼが作用することで、青色の物質に変化
する。図2は,大腸菌を培養するための培地 (必要最小限のグルコースを含み,ラクトースは
含まない)に, X-gal を添加し,大腸菌を培養したときのコロニーである。 一方、図3は,図
2の実験と同じ培地に, "IPTGを加えて,大腸菌を培養したときのものである
IPTGは, ラクトースに類似した物質であり,大腸菌に対して,培地中にラクトースが存在
する場合と同様の影響を与えるが,栄養源にはならない物質である。
図をもとに,どのような場合に β-ガラクトシダーゼ遺伝子が発現しているのか説明しよう。
1個の細菌が増
殖してできた細
菌の集団をコロー
ニーという。
コロニー
コロニー
X-gal
B
-ガラクトシダーゼ
青い物質
白色のコロニーが形成された。
図2 X-gal を含む培地での
青色のコロニーが形成された。
コロニー
図3 X-gal と IPTG を含む培地での
コロニー
ラクトース≒IPTG
考察
の
ポイント
●IPTGを含む培地でのみ青色のコロニーが形成されたことは,何を示してい
るのかに着目しよう