問5
B 陸上植物はクロロフィルaとクロロフィルbをもち, 葉緑体におけるクロロフィ
ルbに対するクロロフィルaの量比 (a/b比) はふつう3程度であるが, 葉がおかれ
た光環境などにより変動する。 葉緑体の光化学系には,反応中心クロロフィルを核と
し、その他の光合成色素といくつかのタンパク質から構成されるコアと,反応中心ク
クロロフィルタンパク質複合体) が存在し,いくつかのLHCが吸収した光エネルギー
ロロフィル以外の光合成色素といくつかのタンパク質から構成される LHC (集光性
1つのユ
がコアに集められ,これを利用して光化学系の反応が進行する。 このため、
アに対して存在する LHC の数が多いほど、 光エネルギーを効率的にコアに集めるこ
とができる。 なお, クロロフィル類としてコアはクロロフィルaのみを含み, LHC
はクロロフィルaとクロロフィル bを含むため,
する LHCの数を反映する。
a/b比は1つのコアに対して存在
陸上植物は土壌中の窒素などを含む栄養塩類を根から吸収し,これを利用して光合
成で利用されるクロロフィルやタンパク質, 酵素を合成する。 一般に,根から吸収で
の量にも限りがあるため, 光環境などに応じて,どの物質の合成に吸収した窒素など
きる栄養塩類の量には限りがあり,合成できるクロロフィルやタンパク質, 酵素など
を配分するかが重要になる。 葉緑体の場合, LHC を構成するクロロフィルやタンパ
ク質と,カルビン回路の反応を進行させる酵素のどちらに窒素などを配分するかで,
光合成の特性が変化する。 これは弱光下では,チラコイドで合成される ATP などの
エネルギー物質の量が少なく,この量によって光合成全体の速度が制限される場合が
多いが,強光下では,カルビン回路でルビスコが触媒する反応の速度によって光合成
全体の速度が制限される場合が多いためである。
下線部 c について,1つのコアに対して存在するLHC の数とa/b 比の間にはど
のような関係が成立するか。最も適当なものを次のアイから1つ選び,記号で答
えよ。
ア 1つのコアに対してより多くのLHC が存在するほど, a/b比が大きくなる。
イ
1つのコアに対してより多くのLHCが存在するほど, a/b比が小さくなる。
とよぶ
(1) ブ
と