第48問 過マンガン酸カリウムによる酸化還元滴定
未知濃度の過マンガン酸カリウムKMnO 水溶液の濃度を正確に決定するため,シュウ
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酸(COOH)2 水溶液の滴定実験を行った。 0.040mol/Lのシュウ酸水溶液10.0mL をコニ
カルビーカーにはかり取り,ここへ 2.0mol/Lの希硫酸を10.0mL加えて酸性とした。
これを70℃に温め、そこへ過マンガン酸カリウム水溶液をビュレットからゆっくりと滴
下した。 16.0mLを滴下した時点で,溶液は,ほぼ無色から赤紫色に変化した。 これは,
② 酸化還元反応が完結するためであり、この反応においてシュウ酸は過マンガン酸カリウ
ムによって酸化されて,気体 (A) が発生した。 ③ 希硫酸の代わりに塩酸を加えて,溶
液を酸性に保ちながら滴定を行うと,気体(B) が発生した。一方, 溶液を中性に保ち
ながらこの滴定実験を行うと, 水に不溶な (C) が生成するために溶液が濁っ