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思考 判断
233. 一遺伝子雑種■次の文章を読み, 下の各問いに答えよ。
エンドウは紫の花をつける植物である。 遺伝子の機能を調べる方法の1つに突然変異体
を照射した花粉を人為的に受粉させたところ, 種子が得られた。 この種子は発芽して成
X線を用い, これを花粉に適正な強度で照射すると, 遺伝子突然変異を起こす。 X線
表Ⅰ
次の世代の植物を得たところ, 白い花をつける植
物体が、数少ないが,得られた。
させ
白1
これら一連の操作を何度もくり返すことで、白い花を
白2
白3
つける植物体が数多く得られた。 これらのうち, 変異し 白4
している遺伝子が1植物体当たり1個のみとなる純系の変白5|
具体(白1から白6) を選んだ。これら純系どうしをさま
ざまに交配させて得た雑種第一代 (Fi) の花の色は,表Iの結果になった。
白6
F2
1. 野生体と変異体を交配させて得たF, 植物, または F, どうしを交配させて得た
植物で、紫の花と白の花をつける植物体の数の比がどのような結果になれば,変異体が
1遺伝子のみの変異をもつ純系であることが示されるか。 次の文中の(a),
(b)に入る最も適しているものを選択肢から1つずつ選び,記号で答えよ。
文 : (ag) 植物で, 紫の花と白の花をつける植物体の数の比が()になる。
【a)の選択肢】 ア. Fi イ. F2
A
【b)の選択肢】 ア. 1:0 イ 1:1 ウ2:1 エ.3:1
白3と同じ遺伝子に変異をもつものはどれか 白1〜白6のなかから, すべて選べ。
開込 紫の花の色をつくる過程に関わる遺伝子がいくつあるか答えよ。
間4.ナス科植物には自家不和合性 (自己の花粉では受精しないこと)の現象がある。その
原因となる遺伝子として,S遺伝子座が関わっていて, その対立遺伝子には S1,S2,S3,
S」がある。また,自家不和合性の表現型として A, B, C, D, E, F がある。これらのう
ち,表現型Cの遺伝子型はS,S,であるが,他の表現型の遺伝子型は不明である。表現型
A,B,C,D をさまざまに交配させて得たF1植物の表現型と頻度は表ⅡIのようになった。
表現型 A, B, D, E, F の遺伝子型を Si, Sz, Ss, S』 を用いて表せ。正解として複数の
正しい組み合わせが考えられるが,そのうちの一組を答えよ。
表Ⅱ F, 植物の表現型と頻度
雄親の表現型
A
白
B
BC=1:1
雑種第一代 (F) の花の色
白 2 白3 白 4 白 白 6
紫紫紫 紫 紫
白
紫
紫
紫 白
白紫
紫
C
B:C=1:1
D
D:E=1:1
第10章
有性生殖