I 親の形質が子や孫の世代に現れることを遺伝という。 19 世紀後半, オーストリアのグレゴール·ヨハ
ン[ 1 ]は,修道院の司祭であったとき, エンドウを用いた交配実験を行い, 遺伝の研究につなげ
た。例えば,「対になっている親の代の遺伝子は, 減数分裂によってそれぞれ別の生殖細胞に入る。」
I という決まりを[ 2 ]の法則と呼ぶが,この法則も彼の研究に基づいている。
問1 文章中の[ 1 ],[ 2 ]に適当な語を答えよ。
親の代
は気点
M
赤色
白色
問2 生物種によっては, 一般的な遺伝の法則に沿わない
場合もある。マルバアサガオの花の色は, 対立遺伝子
R,rによって決定することが知られており, 赤色の花を
子の代
つける株の遺伝子の組み合わせは RR , 白色の花をつ
桃色
(Rr)
ける株の遺伝子の組み合わせは rrと表記される。 図1の
図 1
ように,赤色の花をつける株と白色の花をつける株を親
の代としてかけ合わせ, 得られた種子を育てたところ, 桃色の花をつける株が子の代として現れた。こ
の株の遺伝子の組み合わせは Rr であり, 雑種が親の代の中間色になっていることがわかる。ただ
し,1つの株からできる次世代の株の数は常に一定であるものとする。
(1) 子の代の株をすべて自家受粉させ, 得られた種子を育てると, どのような遺伝子の組み合わせの
株が孫の代として現れるか。 「赤色の花をつける株の数」: 「桃色の花をつつける株の数」: 「白色の花を
つける株の数」の順に, 最も簡単な整数比で答えよ。
(2)(1)で現れた孫の代が合計 4800 個体であったとき, 孫の代の白色の花をつける株の数を答えよ。
(3)| 孫の代の赤色の花をつける株と桃色の花をつける株をすべて自家受粉させ, 得られた種子を育
てると,どのような遺伝子の組み合わせの株がひ孫の代として現れるか。「赤色の花をつける株の
数」:「桃色の花をつける株の数」: 「白色の花をつける株の数」の順に, 最も簡単な整数比で答えよ。