基本例題 4 発芽種子の呼吸基質
右図に示す実験装置を用いて, 発芽種子の
呼吸に関する実験 A, B を行った。 実験Aでは
副室に水を入れ, 実験B では副室に水酸化カ
リウム水溶液を入れた以外は, A,Bとも同じ
条件にした。一定時間後,気体の体積がA で
は3mL, Bでは10mL減少した。
(1) 水酸化カリウム水溶液は,二酸化炭素を溶
かす性質がある。 実験 A, B から, ① 呼吸によって消費された酸素の体積,
② 呼吸によって放出された二酸化炭素の体積をそれぞれ答えよ。
(2) この発芽種子の呼吸基質は何と考えられるか。
(2) 呼吸商
温度計
02 の体積
吸収した
ゴム管
44 第1編 生命現象と
①より, 10mL 一放出された CO2量 = 3mL
よって, 放出されたCO2量=10mL-3mL=7mL答
放出したCO2 の体積
7mL
10mL
ピンチコック (実験中は閉じる)
主室
副室
- 0.7 脂肪
指針 (1) 副室に水を入れた実験Aでの気体の減少は, 消費された 02 量と放出されたCO2
量の差。 実験Bでは放出されたCO2 がすべて水酸化カリウム水溶液に溶けるた
め、 気体の減少は消費されたO2量を示す。
(2) 呼吸商から呼吸基質を推測できる。 炭水化物・・・ 1.0, 脂肪・・・0.7, タンパク質・・・0.8
解答 (1) ① 実験 Bの結果より, 消費された 02 量=10mL
② (消費された2量) - (放出されたCO2量) =3mL
ガラス管
水滴
ー恒温槽
( 25℃に保つ)
- 発芽種子
ECE
基
IN
程
(1
(2
(3
(4
指
BA