② 交通手段の革新は世界各地を貿易で結びつけた。 Cは、
1885 (明治18) 年と1899 (明治32) 年の日本における品
目別の輸出入の割合である。 は、 1885年に設立さ
ゆうせん
れた日本郵船会社が、 1896(明治29)年までに開設し
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たおもな定期航路を示した地図である。 これらから何
を考えることができるだろうか。 輸出入の総額や品目
の変化、航路と輸出入品目の関係などに注目して、 問
いを表現してみよう。
ロンドン
アンドウェルペン
セイコ
ポートサイド
スエズ運河
大西洋
アデン
ボンベイ
コロンボ
シャンハイ
上海
インド洋
ホンコン
香港
シンガポール
マニラ
シドニー
メルボルン
よこはま
横浜
日本郵船会社のおもな定期航路 (1896年)
ながさき
長崎
3.3.
ホノルル
太平洋
シアトル
0
サンフランシスコ
3000km
その他 29.7%
輸出品
3,715
万円
銅 5.0% |
石炭 5.3%
水産物 6.9%
茶 18.0%
銅 5.4%
石炭 7.1%
鉄類 3.6% -
石油 5.7%
その他 37.0%
輸出品
21,493
万円
絹織物 8.1%-
綿糸 13.3%
1885年
生糸 35.1%
石油 3.7%
毛織物 4.1%-
その他 31.6%
綿糸 17.7%
輸入品
2,936
万円
生糸 29.1%
-毛織物 9.1%
-機械類 6.6%
1899年
砂糖 15.9%
輸入品
22,040
万円
綿織物
- 9.8%
・その他 40.2%
綿織物 4.2%-
明治時代の日本の輸出入の割合
(東洋経済新報社編『日本貿易精覧」より作成)
綿花 28.2%
砂糖
8.0%
機械類
-6.2%
-鉄類 5.4%