動詞の音便
4形容詞・形容動詞の音便 6万助動詞の音便
発音の便宜のために単語の音が変化することを音便といい、次の四種類がある。
動詞が助詞や助動詞に続くときには、次のように活用語尾が変化することがある。
泣きて
泣いて
イ音便
カ行四段
ガ行四段
連用形
助詞で
漕ぎて
→漕いで
(音に変化)
活用語尾
助動詞たり
サ行四段
おぼしたり おぼいたり
思ひて
呼びて
↓呼うで
頼みたり
飛びて
助詞て
読みて
助動詞たり
死にたり
助動詞なり
助動詞めり
あるなり
あるめり
立ちて
一助詞て
笑ひて
助動詞たり取りたり
ありて
ウ音便
(ウ音に変化)
ほうおんせん
撥音便
ハ行四段
行四段
マ行四段
行四段
マ行四段
ン音に変化)
変
はねる音=ン ラ変
促音便
タ行四段
音に変化) ハ行四段
ラ行四段
促音=
つまる音= ラ変
連用形
活用語尾
連用形
活用
一連体形
活用語尾
連用形
活躍
認さ
用言 補助動詞 動詞の音便
HU
HO +
みびひ
みび
+
に
(1
る+
ut
ひ
助詞で
助動詞たり
頼うだり
↓飛んで
読んで
死んだり
あんなり
あんめり
↓立つて
→笑って
取ったり
あつて
*推定・伝聞の助動詞
撥音の無表記
ラ変動詞の連体形「ある」が撥音便化す
る場合、撥音「ん」は表記されないことも
あるが、読むときには「ン」音を補う。
●あるなり あんなり あなり
あるめりあんめりあめり
参照 pdラ変型の活用語と「めり」「なり」の
接続
促音の表記
促音の「っ」は、歴史的仮名遣いでは「つ」
と大きく表記される。
・音便に続く語の音変化
「て」「たり」が、「ぎ」のイ音便、「び」「み」
のウ音便、撥音便に続くとき、「で」「だり」
濁音化する。
騒ぎて騒いで忍びて 思うで
頼みて頼うで学びたり
学んだり
その他の動詞の音便
連用形が、補助動詞「給ふ」、完了の助動
詞「ぬ」へと続くとき、音便が起こる。
●泣き給ふ泣い給ふ(イ音便)
●終はりぬ事終はんぬ(撥音便)
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