【生物
[2免疫に関する次の文章 (III)を読み、後の各問いに答えよ。(配点 25)
Ⅰ 私たちの身のまわりや皮膚の表面などにも、細菌やウイルスなどさまざまな病原体が存
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在している。そのため、石鹸を用いた手洗いやアルコールによる手指の消毒などは感染
症対策として有効である。 また、病原体が体内に侵入した場合、免疫によって体内の病
原体を排除するしくみがはたらく。私たちのからだは、一度侵入した病原体による感染
症について、再び同じ感染症にかかりにくくなるしくみをもっており、このしくみを活用
したものが 予防接種である。 予防接種に使用される。 従来のワクチンは、病原体の一部
や、感染力の弱い病原体を利用していたが,近年では、 病原体の遺伝情報の一部をもつ
mRNA (RNA ワクチン) を使用する予防接種も行われるようになっている。
問1 文章中の下線部(a)に関連して、ヒトの体内への病原体の侵入を防ぐしくみに関する
記述として最も適当なものを、次の1~4のうちからつ選び、番号で答えよ。
1 病原体による影響で弱酸性となった皮膚の表面を弱アルカリ性に戻すことは、化
学的防御のはたらきである。
2 皮膚は病原体が体内に入らないように物理的防御としてはたらいている。
と
3 口の中や喉は角質層で覆われていて、物理的防御としてはたらいている。
4 だ液や涙には,細菌を分解するリゾチームというホルモンが含まれる。
問2 文章中の下線部(b)に関して, ヒトの体内に入った病原体(抗原)に対し、体液性免疫
によって抗体が作用するまでの過程に含まれないものを、次の1~4のうちからつ
選び番号で答えよ。
1 抗原を取り込んだ樹状細胞が, リンパ節に移動する。
2 樹状細胞は、ヘルパーT細胞に抗原を提示する。
3B細胞が,抗原を直接取り込む。
4 ヘルパーT細胞が、キラーT細胞を活性化する。