2,次の事例において、コメンテーターAの発言を、憲法·刑事訴訟法の観点から論
じなさい。
(事例)
大量殺人事件の公訴事実で起訴された甲被告人には、複数の国選弁護人が選任され、
第1回公判期日の冒頭手続きで甲は「黙秘します」と述べた。
これをテレビのワイドショーで取り上げた際にコメンテーターAは次のように発言し
た。
「大体、大量殺人を犯していながら黙秘するとはどういうことか。やっていないなら、
やっていないと堂々と述べるべきである。こんな人物に税金を使って国選弁護人をつ
けるのは税金の無駄使いだ。しかも被害者(遺族)は全く甲から弁償を受けておらず
これは明らかに被害者の人権侵害だ」