地理
高校生

河岸段丘って高さが高い方が年代が古いものですか?それとも、新しいものですか?

回答

古い新しいの意味がよくわかりませんが、高い面は地殻変動等によって河川による浸食や堆積の作用が働かなくなったところですから、さやさんの言うところの古い新しいで言うと「高いところは古い」んじゃないでしょうか。
単純な谷底平野を想像して下さい。V字谷の底に堆積が進んで、河川の両側にある程度の幅広さ(仮に両側500mとしましょう)を持つ平野が発達しています。あるきっかけで堆積よりも浸食力が増すイベントがあったとします。例えば、、、河川の上流が大きく隆起して河川の流速が増した、地球の寒冷化で海水面が低下した(浸食基準面の低下)、などです。するとその時点その時代に流路となっていた部分のみが下方に浸食を進めてその時の川幅が10mなら幅10mの溝を掘りながら、側方浸食も進めれば11mの溝になり、12mの溝になります。大雨で増水した時には川幅を15m、18m、20mとするかもしれませんね。すると平常時の状態では川幅10mの河川が流れている、その両側5mには河川と同水準の河川敷が広がっていて、さらに河川から離れて行くと数十mの斜面があって、そこを登るとまた平地があらわれて400m以上先に山がある。という景観になるわけです。こうしたイベントが「断続的に」数回生じると数段の河岸段丘が出来上がります。先ほどの例で言うとイベント後の側方浸食が両側500mに達する前に二度目のイベントが生じると三段目ができるのです。断続的ではなく継続的に生じていても段丘にはなりません。隆起があったと思ったらその後長い間にわたって動かないで安定している、んでまた隆起してまたじっとしてる、そういう断続性が段丘を生みます。こうした仕組みが分かってもらえれば、段丘面の上下関係と「新旧」の関係は理解できるのではないでしょうか?

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