マクロのパラメータである圧力pを粒子一つ一つの視点(ミクロ)から求めてみよう!という問題ですね。マクロとミクロの連結は統計力学として非常に有用です。
この問題は圧力pを力fから、力fを粒子一つ一つの力積から求めていますね。
壁が1回の衝突でうける力積は壁が1つの粒子に与える運動量変化(作用反作用)に等しく、かつ壁が時間tの間にうける力積は壁がうける力f×tでもあります。ここに等式がうまれますね。この等式を使ってfを求めます。
ここでtは自由に設定してよく、t=t1=2L/vx=「粒子が衝突してから次に衝突するまでの間の時間」と定めれば、いつt1をとってもちょうど1回衝突する、すなわち力積(=運動量変化2mvx)をうけることになります。結局先程の等式は2mvxがf×t1に等しくなる!ということになります。
解答では時間tの間でvxt/2L回衝突する、と言っていますが、衝突回数が整数ではなくなるのが気持ち悪いので、上のような考え方が個人的には好きです。