地理
高校生

コリオリ力について詳しく教えてくださいっ

回答

ゆっくり、よく読んで、ご自身で図を描きながら考えてみてください。
図を見てください。真ん中の経線は本初子午線=0°です。この図で経線は15°ごとに入っています。15°といえば1時間に自転する分ですね。
北緯60°経度0°(以降A地点とします)から真南に向けて飛翔体を時速3334キロで発射します。空気抵抗、障害物などは考えず一定速度で飛ぶものとします。
どうなるでしょう?3334キロとは緯度30°分の距離です。
実は北緯30°経度0°地点(以降B地点とします)には到達しません。計算上はそれよりも611.187Kmほど西に到達します。これがコリオリの力です。
計算すると、北緯60°では経度15°の距離が834.896Kmです。北緯30°ですと経度15°の距離は1446.083Kmです。
A地点は自転により1時間後834.896Km東の方に移動しています。B地点は1446.083Km東の方に移動しています。
バスに乗った人がジャンプしてもバスと同じ速度で移動するように、飛翔体は空中を移動していますが自転速度と同じ速度で東の方に流されながら飛びます。流される速度は東の方に向かって時速834.896Kmです。A地点の自転速度と同じ速度で流されながら南に向かっては時速3334Kmで飛ぶわけです。
北緯30°では、B地点は1時間で1446.083Km東の方に移動しているのに対して、飛翔体が到達する地点は発射時刻のB地点から834.896Km東の方になります。

B地点にいて、望遠鏡で飛翔体を見続けることができた人がいたとすると、発射直後は自分に向かって発射されたように見えましたが、近づくにつれて大きくそれていったように見えます。飛翔体に乗っていた人から見ると的から大きく右に曲がってしまったように感じられます。

B地点からA地点に向かって同速度で飛翔体を発射したらどういう結果になりますか?
やはり飛翔体に乗っている人から見ると大きく右に曲がってしまったように感じられます。

ところが同じことを南半球でやりますと左に曲がったように感じます。

コリオリの力を受けると、北半球の場合進行方向に向かって右にそれる。南半球の場合は左にそれる。そうした、自転に伴う見かけ上の力のことで、転向力とも言います。

いかがですか?わかりましたか?細かい数字がたくさん登場しましたが、計算方法が知りたければ改めてお尋ね下さればお答えします。

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