実際の手続きと逆に見てみます。
いまは自民党と公明党が与党です。それ以外の政党が野党です。
いまの首相は安倍ですね。安倍は自民党総裁です。自民党総裁は自民党員の中の選挙で選ばれた党首です。
首相は衆参で首班指名を行った結果決まっています。衆参が違う人を指名した場合は衆議院の議決が優先されます。
結局、衆議院で安倍を支持した人が多かったから安倍が首相になれたわけです。
なぜ衆議院で安倍を支持する人が多かったかというと、総選挙で多数派になった自民党が、党同士の話し合いで協力することになっている公明党とともに、自民党総裁の安倍に投票しようと両党内で決めているからです。
つまり、衆議院選挙で勝った政党が首相を出し、首相は自分の党や協力関係にある党の中から大臣を指名しますので、衆議院選挙で勝った政党+仲間が与党になります。参議院にも自民党・公明党の議員がいますので、参議院内にも衆議院内にも与党がいて、野党がいます。
自民党の総会に出席する国会議員には衆議院議員もいれば参議院議員もいます。党内で自民党衆議院議員会とか自民党参議院議員会とかがあって、それぞれに会長がいたりもします。ですからあなたが提示したメモの図は両方成り立つと言っていいですが、もちろん党内にいるのはひとりひとりの衆議院議員や参議院議員であって、衆議院や参議院が党内にあるわけではありませんから、すこし注意は必要です。
実際の国会中継をテレビやラジオで見たり聴いたりしたことはありますか？野党側の厳しい質問と与党側の「それいる？」的な甘っちょろい質問を聞いたことがあれば、衆議院内に野党がいないとか参議院内に与党がいないとか、それは考えられない構図です。いま話題の「桜を見る会」中止のきっかけになった11/8参議院予算委員会での日本共産党（野党）田村智子さんの質問は30分だしYouTubeでみれるので見てみてください。面白いですよ。国会というのがどのように成り立っているのかわかると思います。
そうですね、まあ大筋間違っていませんがすこしニュアンスが違うところは感じます。
各議員は与党や野党には属していません。自民党や立憲民主党といった個別の政党に属しているだけで、所属している政党が分類上与党だったり野党だったりしているだけです。現在の与党内でも自民と公明では憲法改正についての意見は一致していませんし、野党同士では更に一致しないことだらけで、かつては唯一一致できた「反自民」という看板ですら一致できない政党がいるのが今の国会です。維新の議員や国民民主党の一部の議員なんかは共産党と一緒くたに「あなたは野党に属していますね」と言われるとかなり嫌悪感を抱くと思います。
野党には野党の役割があり、なくてはならないとても大切な存在なんです。しかし、与党の中には、「野党のくせに」と選挙で負けた少数派に対する差別的な目線を送る人もいます。そして、野党の議員は生涯野党議員をやりたいと思っているわけではありません。いつか自分の所属する政党が選挙に勝って政権を奪い取り、与党となって政策を実現したいと思っている議員がほとんどです。だから「野党に属している」とされると、「いやそういうつもりは・・・」と感じるだろうなと思います。
だから2005年の衆議院選挙の時に日本共産党が「たしかな野党が必要です」というキャッチコピーを掲げた時には、わけが分かってる人たちはかなりびっくりしましたし、共産党の覚悟みたいなものを感じたものです。
詳しい解答ありがとうございます🙇♀️YouTubeで国会の映像見てみようと思います！！
ということは、国会議員の方々は
与党-衆議院議員
与党-参議院議員
野党-衆議院議員
野党-参議院議員
この4つのどれかに必ず所属しているという理解でよろしいのでしょうか？？