A地点で20℃の湿潤な空気が、標高2000mのB地点まで登っていくとすると、
湿潤断熱減率0.6℃/100mで計算し、0.6×2000÷100=12℃分気温が低下します。つまりB地点では20-12=8℃です。この過程で空気中の水蒸気が凝結して風上側で降水となっていますので、B地点を越えて山を下って行く時には乾燥していて乾燥断熱減率1.0℃/100mの比で気温が上昇します。
1.0×2000÷100=20℃分上昇しますので、8+20=28でC地点は28℃、結果同じ標高のA地点からC地点まで空気が移動する時、その間で山越えがあるだけで8℃も気温が高くなるということになります。
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