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産業の空洞化・・・1985年のプラザ合意をきっかけに円高が進行して以降、日本国内の製造業が生産コストを抑え円高の中で輸出を拡大するなどの目的で韓国・台湾、東南アジアなどに、貿易摩擦を回避するために北米やヨーロッパに海外移転することが盛んになり、日本国内の製造業が工場数、従業員数、出荷額などの面で縮小していった現象のこと。雇用の問題、工業技術の継承などの問題、地域の衰退などの問題に大きな影響をもたらしました。
工業団地・・・集積の利益を求めて、同業種ないしは関連業種の複数工場がひとところに集まって立地するところ。高速道路インターチェンジ近くや港湾設備、空港の近くなど、製品の輸送や原材料・燃料の搬入に有利な交通が整っているところに作られることが多い。騒音や悪臭、振動などが避けられない業種が住民の生活環境に影響しにくい所を選んで作ることもある。地域振興策として公的資金が投入されて山林などを造成し自治体が誘致する場合も多い。
近郊農業・・・農作物の大消費地である(人口が多いから)都市に出荷することを意識して、都市への距離が比較的近い農村部で行われる園芸農業のあり方。輸送時に傷みやすい葉菜類、鶏卵、都市住民に人気の高い高価な野菜や果物・観賞用草花などを作ったり、暖房を伴う温室栽培など高コストの投資が必要な農作物も作られたりする。都市に近くても稲作などは近郊農業とは言いません。
促成栽培・・・通常より早い時期に収穫できるように、人間が意図的に早く成長するように操作する栽培手法。ビニルを被せるだけのものから温室内で栽培し、24時間暖房を入れたり、夜の間電球で照らし続けたり様々な方法があります。
カルデラ・・・火山の種類の一つ。爆発性カルデラは激しい爆発性噴火の際に山体の上部が吹き飛んでできる巨大な窪地をもつ火山で、陥没カルデラは噴火の際に一度に急激なマグマの噴出が生じた場合、空洞化したマグマだまりに上部の山体が崩落して結果的に山頂部に巨大な窪地が形成された火山です。この窪地はかなり規模が大きく、火口ではありません。この窪地が水に満たされているとカルデラ湖とよばれます。
シラス・・・南九州の方言で火山灰のこと。漢字で書くと「白砂」。世界最大のカルデラと言われる熊本県の阿蘇地方では火山灰のことをヨナと呼びます。鹿児島県など南九州地方でシラス台地と呼んでいるのは、このシラスが堆積した層が隆起して台地化したもので、農業上、防災上長く住民生活を阻害してきました。
ヒートアイランド・・・コンクリートやアスファルト被覆率が高く土の露出するところが少ない都市部では、同時に森林や農地の現象も著しく、自動車やエアコン室外機など発熱源も多い。真夏になると周辺の農村地域と比べて以上に気温が高くなり、地図上に等温線を描くと、海に描いた等深・等高線における島のようにみえることから、夏季の都市部の気温が異常に高くなる現象をヒートアイランド現象と呼びます。
エコタウン・・・1997に創設された、環境・リサイクル産業育成と地域振興を結びつけた国の事業。自治体が推進計画(エコタウン・プラン)を作って国に認められるとリサイクル関係施設整備などに補助金が出る仕組み。福岡県北九州市が有名ですがほかにも20以上の地域が承認を受けているようです。
山陰・南四国・瀬戸内・・・中国・四国地方は中国山地の北側、日本海側の山陰地方、中国山地と四国山地に挟まれ瀬戸内海の南北に位置する瀬戸内地方、四国山地の南側、太平洋側の南四国地方の三つに分けて考えられることがある。それぞれ夏と冬の季節風が山地との関係で特徴的な気候となっていて、それがゆえに昔から人々のくらし、農水産業、工業のあり方、文化的特徴などにも大きく影響しているため、特に地理的に地域を考察する際、この地方区分はよく用いられます。
本州四国連絡橋・・・計画は明治期からあったが、1955年に修学旅行生を乗せた連絡船が転覆する事故をきっかけに架橋されるに至った国家的巨大プロジェクト。神戸鳴門ルート(兵庫県明石市-1998完成の明石海峡大橋-兵庫県淡路島-1985完成の大鳴門橋-徳島県鳴門市)、児島坂出ルート(1988全通の瀬戸大橋)、尾道今治ルート(1999全通のしまなみ海道)があります。できたことろはものすごく通行料が高かったのですがいまはわりと安くなり利用しやすくなりました。

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近郊農業は、大都市の周辺で行われる農業。
促成栽培は、気温を暖かくしたりして普通より早く出荷させる農業。

雷樹×レゴシ

カルデラは、火山に出来るくぼみ。
シラスは、火山灰のこと。シラス台地は、火山灰で出来た台地

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