地理
中学生
解決済み

過疎化と限界集落の違いは何ですか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

過疎化→人口が減少して地域社会を維持しづらくなる
限界集落→65歳以上の人口が過半数をしめる

です。

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回答

 過疎化とは、なんらかの理由で人口が減少してしまう現象のことです。通常は大都市の都心部などで人口が減少していくことをいうのではなく、主要都市から遠くはなれた農山村地域での人口減少を言います。原因は様々ですが一言で言うと不便になったからです。自分の家を持ち、 徒歩圏の田畑と往復する毎日の中で、得られた収穫物を食べ、余った収穫物を売って現金化する。貯まったお金を持ってたまに都会に行って買い物をする。こうした生活者が人口の半分以上を占めていた時代なら不便ではなかった地域においても、明治期、大正期、高度経済成長期などに増加した給与所得者(サラリーマン)の生活がテレビ・新聞などを通じて全国的に常識化されると、故郷を捨てて都会に出て会社員や公務員になりたいと思う人が増えました。こうして田舎の人の意識の変化が不便な地域を生み出していったところが多いです。しかし、人口が少なくなると、経営が成り立たなくなった鉄道、バス、商店、病院、学校などが廃業したり移転したりして地域からなくなり、昔通りの生活を続ける人にとっても不便さは増すばかりですから過疎化は相乗的に加速していきます。
 過疎化などで人口の過半数が65歳以上の高齢者(日本全体の人口に占める高齢者比率は27%くらいで世界一です)になり、冠婚葬祭などの社会的共同生活や集落の維持が難しくなりつつある集落(集落:人の住む家建物が集まっているところのこと。集落には都市と村落を含みますがここではほぼ村落のみを指します)のことを限界集落といいます。こうしたことが生じる理由は、過疎化の原因になった人口流出の中身が、これから大学に進学しようとする人、これから就職しようとする人、これから結婚しようとする人、子どもが生まれることになった両親、子どもの通学が始まろうとしている家族など、比較的若い世代が中心になるためです。田舎では、祭りの当番や自治会の役員、民生委員、消防団、防犯、自主防災組織などたくさんの社会的役割が家を単位に回ってきたりします。田畑を放置して雑草だらけに荒らすと周りの農地に雑草の種が飛んで迷惑をかけます。建物を放置して手入れせずに放置すると、腐敗して台風や地震の際に崩壊するなどして近所に迷惑をかけます。家の中には巨大な仏壇や神棚、蔵や納屋の中にはお母さん、おばあちゃん、ひいばあちゃんの嫁入り道具など、使わないけど捨てられない引っ越しても持っていけない大量のモノがあります。モノは処分しても、地域に魅力がなく人気がないので家も農地も山も売れません。やむを得ず高齢者が残るわけです。若者は出て行く、高齢者は残る、こうして限界集落化していきます。ちなみに私が暮らす村落も限界集落です。

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