○土一揆(つちいっき・どいっき)とは?
室町時代中期から後期にかけて発生した
民衆の政治的要求活動のことをいいます。
室町中期ごろ、商品経済の発達や
農業生産の向上、惣結合の強化などに
伴う社会情勢の変化により、
まず当時の先進地域だった畿内において、
民衆が連帯組織=一揆を形成して、
支配者(幕府や守護など)へ政治的な
要求を行うようになりました。
また、土一揆のほとんどは、
徳政の実施を要求したため、
土一揆を徳政一揆ということもありました。
○一向一揆とは?
戦国時代に浄土真宗本願寺派の信徒たちが
起こした一揆の総称です。
元来、争乱の排除をめざして浄土真宗本願寺教団に
よって組織された武士、農民、商工業者などによって
形成された宗教的自治を行ってきました。
また、1488年、加賀国守護 富樫政親を滅ぼすことで
その勢力を世に知らしめることになります。
戦国時代末期になると、織田信長などによって
平定されるまでは各地に安定した豊かな町が築かれました。
一向宗の本拠地とされた摂津大坂や伊勢長島、
三河矢作川流域などは湿地帯であったことから、
高度な治水技術があったのではないか
との見方もされています。
また、朝倉氏に奪われた越前吉崎を取り戻すため
何十回となく大規模な戦を起こしたり(九頭竜川の戦い)、
一揆の拡大によって武家政権の基盤を
脅かされることを恐れた織田信長や
細川晴元ら権力者との争いを展開するなど
戦国大名化して覇権を争っています。
しかし、1580年、織田信長との抗争に敗れて
一向宗総本山である本願寺顕如が大坂を退去した後は、
本願寺の分裂騒動もあって、その後は
一向一揆という名称は見られなくなります。
助かりました 本当にありがとうございました
まぁ、簡単に言えば、
土一揆は、年貢を下げて欲しいや、借金を棒引きにして欲しいなど領主に要求する一揆です。
一向一揆は、浄土真宗の教団による自治権の要求をする一揆ですかね?