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ヴェルサイユ条約とは、1919年にて、パリ講和会議後に第一大戦時の連合国が敗戦国であるドイツと締結した条約で、その条約を中心にヨーロッパ周辺の国際的な秩序を形成しようとしたのがヴェルサイユ体制です。
その中でも東アジア(九カ国条約)や太平洋(四カ国条約)の国際秩序を目的としたのがワシントン体制です。最もこのワシントン体制はヴェルサイユ体制を支える柱の1つに過ぎず、ロカルノ条約に基づくロカルノ体制や不戦条約も柱の1つです。
より簡単に言えば、『ヴェルサイユ体制とはヨーロッパを中心とした国際秩序を趣旨としたものであるが、同時にワシントン体制などによって支えられた全世界に対する国際秩序を趣旨としたものである』ということです。
追記
これらの条約に支えられたヴェルサイユ体制であるが、同時にこの体制は合衆国やイギリスら列強による強国となりうる国々の抑圧としての面もあることも覚えておくといいでしょう。ワシントン海軍軍縮条約がいい例と言えます。