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「(2)はなぜpについて積分しているのですか?」について解説します。
先に結論(計算の意味)を記載します。
「圧力一定ではないから単純にP(VC-VA)で気体のした仕事Wを求めることができないので、
圧力変化を細かく刻み(⊿V)、極限まで細かくすると⊿Vの変化ではPは一定になるので、
気体のした仕事⊿W(圧力P⊿V)を計算。これをVAからVBまで合計してWを求めています」です。
<解説①>高校での学び方「仕事=面積」(「進んだ距離=面積」も同様に学習していると思います)
・「気体のした仕事=面積:V軸と関数p=T₁/V (V=VA~VB)で囲まれた面積」
・積分は、面積の計算と同じなので∫pdVを計算すると、求めたい結果を得ることができます。
<解説②>積分への変換を解説(解説①の説明方法を変えたものです)
圧力一定の場合は、気体のした仕事W=P(VC-VA)になりますが、
定温で圧力が変化する場合に、単純にPVの計算ができないので、
VAからVCまでを極限まで細かく刻むと(刻み幅⊿V)、⊿VごとのPは一定になり、
⊿W(V)=P⊿Vを計算します。
この刻んで計算した全ての⊿W(V)を合計するとWになります。
(例えばn等分に分ける(VC-VA)/n、n→∞)
すると、以下の様になります。
W=⊿W(VA)+W(VA+⊿V)+W(VA+2⊿V)+…+W(VB-2⊿V)+W(VB-⊿V)
=P(VA)⊿V+P(VA+⊿V)⊿V+P(VA+2⊿V)⊿V+…+P(VB-2⊿V)⊿V+P(VB-⊿V)⊿V
積分で表すと、
=∫P(V)dV になり、P(V)=T₁/Vなので代入すれば、
=∫T₁/V dV という形になります。(=T₁ ∫1/V dV)
積分は極限まで細かく刻んだ線のような面積を合計する意味を持っています。
=気体のした仕事⊿W(圧力P、体積変化⊿V)をVAからVBまで合計してWを求めています。
<解説➂>積分の計算方法(公式)
以下は、積分の公式(対数関数の公式)として覚える内容です
・∫1/x dxは数Ⅲで学習する積分なのですが、∫1/x dx=log|x|となります。
・また、VAからVCまで積分(定積分という)すると、logVC-logVA=log(VC/logVA)です。
⇒∫1/x dx (VA~VCの定積分) =logVC-logVA=log(VC/logVA)
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「積分の基礎的なこと」の件
積分(定積分)の意味は面積と同じと記載しましたが、積分の基礎ではありません(積分の使い方の例です)。
積分の基礎学習は、微分を学習した後が良いと思います。
また、この問題の積分は数Ⅲなので、基礎的なことは微分とセットが良いと思いますので、解説は控えさせてください。
・・・基礎的なことを、どう説明してよいかわからず、内容も長くなりそうなで、ごめんなさいです。
ご丁寧な解説ありがとうございます🙇♂️とても分かりやすく大変助かりました🙏