組み合わせがATとGCしかないということは、二種類の記号で構成される順列、すなわち二進法で生命の設計図が記述できるといえます。
この意味で、無機物たる電子計算機と有機物たる生命とが、数学的には共通点をもっているということがいえます。
情報伝達という観点で塩基配列をみれば、数学的には誤りの訂正なども可能であることがいえ、実際にエラーな部位の誤り訂正の生化学的機構が存在しています。この仕組みにより、塩基配列のミスによる突然変異やガン細胞の発生などもかなりの程度押さえることができるだろうといえます。