物理
高校生
解決済み

(3)がわからないです。なぜ(ア)が答えになるのでしょうか...?(1)の誘導がない場合でも導けるように考え方を教えて頂きたいです。よろしくお願い致します。

B (思考 図1に示すように直交座標系を設定する。 初速度の無視できる電荷g (g>0),質量m の陽子が,y軸上で小さな穴のある電極 a の位置から電極 a b 間の電圧Vでy軸の 正の向きに加速され, z軸に垂直でy軸方 向の長さがしの平板電極c, d (z=±ん) か らなる偏向部に入る。 c, d間にはz軸の 124. 〈電磁場中の荷電粒子の運動〉 x 偏向部 h y E 変位 d 図 1 正の向きに強さEの一様な電場 (電界)が加えられている。これらの装置は真空中にある。 電場は平板電極 c,dにはさまれた領域の外にはもれ出ておらず,ふちの近くでも電極に垂 直であるとし、地磁気および重力の影響は無視できるとする。 〔A〕 電極bの穴を通過した瞬間の陽子の速さvo を,V,g, m を用いて表せ。 〔B〕 その後,陽子は直進し,速さのままで偏向部に入る。 (1)陽子が電極 cに衝突することなく偏向部を出る場合,その瞬間のz 座標 (変位) 21 を Vo,g, m, l,Eを用いて表せ。 (2)Eがある値Eより大きければ陽子は電極cに衝突し,小さければ衝突しない。その値 E を, V, l, んを用いて表せ。 〔C〕 陽子のかわりにα 粒子 (電荷 2g, 質量 4m) を用いて同じV,Eの値で実験を行った ところ,偏向部を出る瞬間の座標 (変位) は 22 であった。 Z2を, 21 を用いて表せ。 [D] E の値をE1 に固定し, 電極 c d にはさまれた領域にx軸の正の向きに磁束密度B (B>0) の一様な磁場 (磁界) を加え, 再び陽子を用いて実験した。 (1) Bをある値 B1 にしたところ,陽子は偏向部を直進し, 偏向部を通過するのに時間 T を要した。 B1 と T1 を, Vo, E1, lを用いてそれぞれ表せ。 (2) Bをある値 B2 (0 <Bz <Bi) にしたところ, 陽子が偏向部を出る直前の座標 (変位) は Z3 (230) であった。このときの陽子の速さを,g,m, V, E1, 23 を用いて表せ。 *(3) Bを 0<B<B, の範囲内で変化させて実験をくり返し, 陽子が偏向部を通過するのに 要する時間を測定した。 このとき, BとTの関係を表すグラフはどのようになるか。 図2の(ア)~(オ)の中から最も適当なものを1つ選べ。 T4 TA (ア) T₁ T4 TA TA (イ) (ウ) (エ) (オ) T1 T1 T1 T₁ 10 B₁ B 0 B₁ B B₁ B 0 B₁ B 0 B₁ B 図2 [東京大〕
質量mに付 つまり 22-21 [D] (1) B=B, のとき, 陽子は偏向部を直進しているので, 陽子が磁場から 受ける力(ローレンッカ) は静電気力とつりあっている。 E₁ z軸方向の力のつりあいより qE=qvoBi よって B1= Vo また,通過時間 T は, y 軸方向に等速直線運動することより 1=voTi よってT=- Vo O 放物線 qE1 O Vo B2 NavB₂ 23 y B=B2 のとき (2) 陽子にはたらくローレンツ力は, 陽子の速度方向に対して常に 垂直にはたらく。 すなわち, 常に進行方向に垂直にはたらくので ローレンツ力は陽子に対して仕事をしない。 したがって, 偏向部 で陽子になされる仕事は静電気力による仕事のみである。 W=F•s=qE123 エネルギーと仕事の関係より 2 2 2gE123 2 mvo2+gEz3=- mvi よって 12=002+ m 図㎝ [A]より²=20V であるからv=29(V+Eiza) m m 2g よって、 速さ は V₁= (V+E123) m (3) B=0 のときは、y軸方向に等速直線運動であったから,T= また Vo B=B1 のときも (1)よりT=Ti=2 となる。 つまり, B=0, B=B1 で Vo T=T1 となり,問題の図2(ウ) と(エ)は不適当である。 (ア), (イ), (オ)の違いを 考えるには, 0<B<B1 つまり (2) の問いで扱われた状況で, Tを評価す ればよい。その際,ここで問題にしているのは偏向部を通過する時間Tで あるから 速度のy軸方向の成分によって判断する。 0 <B<B のとき, 偏向部を通過するときの陽子の軌道は, yz平面で常 に正の傾きを有する。 このとき, 図 cからわかるように, 各瞬間にはたら ローレンツ力のy軸方向の成分は必ず正になる。 ローレンツ力のy軸方向の成分により陽子はy軸の正の向きに加速度を もつ。 すなわち, 陽子のy軸方向の速さが より大きくなるので,偏向部 を通過する時間は短くなる※B。 したがって(ア) ◆B 陽子のy軸方向の速 さは大きくなるが, ローレン ツ力が陽子に仕事をするわけ ではない。 ローレンツ力はy 軸方向には正の仕事をするが, Z軸方向には負の仕事をし、 それらは打ち消しあう。
電荷 粒子 電場

回答

✨ ベストアンサー ✨

解析的には(算式では)解けないので、誘導がなくても、B=0とB=E/v₀が同じであることを確認し、
0~E/v₀の場合を想定して考えるのが、この問題の解法です。
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残念ながら解析的に解けないですが、かなり強引に近似して求めてみました。
(t秒後のx軸方向の速さをBを用いて表す)

t秒後の速さをv(t)とし、x軸方向vₓ(t)、y軸方向vᵧ(t)とすると、
vₓ(t)=v₀+∫qv(t)Bsinθₜ/mdt … 0~tで積分
vᵧ(t)=∫{qE/m-qv(t)Bcosθₜ/m}dt … 0~tで積分
tanθₜ=vᵧ(t)/vₓ(t)

(計算ミスなどなければ以下のとおり)
sinθₜ≒θₜ、cosθₜ≒1、tanθₜ≒θₜ、v(t)≒v₀
vₓ(t)=v₀+qv₀B/m・θₜt … ※
vᵧ(t)={qE-qv₀B)/m・t
θₜ=vᵧ(t)/vₓ(t)に代入し、θₜの2次方程式を解き、
平方根を近似する(√(1+x)≒1+x/2)と、
θₜ≒q(E-v₀B)/(mv₀)・t となり、※に代入すると、
vₓ(t)=v₀+q/m²・B(qE-qv₀B)t²となる。
  =v₀-q²v₀/m²・B(B-E/v₀)・t²

これをB-vₓ(t)グラフにすると(-B(B-E/v₀)に注目:上に凸の2次関数)、
B=0、B=E/v₀のとき、vₓ(t)=v₀である
0<B<E/v₀においては、vₓ(t)>v₀であるので、
B=0、B=E/v₀に比べて通過する時間は短くなるから、答えは(ア)になる。

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