ある棟梁(土地を多く持っている武士)の所領が1000だとします。その棟梁には子供が5人いたとします。
ここで、「分割相続」をするというのは、5人全員に1000の領地が行き渡るように分割して相続するということです。
300、200、200、200、100(特に決まりは無い)
と分けたとすると、
100の武士にも子供が5人いたとすると、100の武士が相続する際、もう相続する土地がないということになります。
よって鎌倉時代後期には子供のうち1人決めてその子供全て相続する「単独相続」が広まりました。
で、それが幕府滅亡の要因になった理由は、単純で、そもそも土地が少ないうえに蒙古襲来で生活が困窮した御家人が幕府に不満を持ったからです
分割相続そのものだけは滅亡の要因とはなりませんが、他の要因と絡み合って滅亡の要因となりました