①各藩の立ち位置
島津（薩摩藩）は、当初、どちらかというと佐幕派で幕府内での権力（発言）力拡大をもくろんでいました。
ワガママをしたいだけなので、徳川幕府を支える気はさらさらない。
その点、松平（会津藩）は、立藩のときから、佐幕が藩の国是でしたから、その動機が違います。
毛利（長州藩）は、関ヶ原の恨みから、毎年正月の初めに、家臣（重役）が「今年（倒幕）しましょうか？」と殿に聞き、殿が「まだだ」というやりとりを（儀式かしていただろうけど）し続けた根っからの討幕派。
山内（土佐藩）は、最初の殿様は、外様でも厚遇された山内一豊。
しかし、土佐は、関ヶ原で取り潰された長宗我部の根拠地。
山内は、領内の統治を失敗すると、徳川に取り潰される可能性があるので、
長宗我部系の下級武士を弾圧しまくります。
山内系の上士と長宗我部系の下士の差別が激しく、そのため下士は討幕派
ややこしい藩なんです。殿様は佐幕派で、下士は討幕派。
②そんな状況なので、キャスティング＝ボートをにきっていたのは、島津でした。
だから、島津が佐幕だと、蛤御門の変で幕府が勝ち、
島津と毛利が手を組むと（薩長同盟）、明治維新が成功した。
③島津久光の決断とその顛末。
❶島津は、権力闘争をしていただけで、雄藩（影響力のある大名）になりたかった。
❷そんな中、これ、ワンチャン倒幕したら、一大名ではなく、幕府（権力者）にもなれるんじゃない？
❸それで、江戸幕府を倒幕。路線変更
❹現実は、甘くなかった。
明治政府＝薩摩藩の下級武士は、廃藩置県をしてしまった。
つまり、元家来に殿様の座を追われた。（大名から、華族にはなっているけど、領地と武士団は奪われた。島津は薩摩藩（鹿児島）では、隠然と力を持ち続けるのですが、大名（＝世襲の外交権もある県知事で、最強薩摩藩（軍隊）の最高司令官）じゃなくなったのは事実。）
★結局、島津が島津たりえた（外様でも、大大名で、幕府内でも発言力があった）のは、
徳川幕府があってのことであり、その徳川を引きずり落としたのは、島津だから自業自得なんですよね。
最後は、島津久光のしくじり話でした。
本当にありがとうございました！参考にさせていただきます🙇♀️