第4問
解説
問1 19 ①
① 誤り。 都市, 東京都の区界 (-.-.-.-) に着目して, 図1中の天理市
の市域を図2中に当てはめてみると, 南北に走るJR桜井線の東側の山麓
線を境に, 西部が奈良盆地, 東部が笠置山地に位置することが読み取れる。
また、 奈良市との市境付近にある高峰山の標高が632mであることから、
天理市で最も高い地点の標高は500m以上とわかる。
② 正しい。 西南日本において、 断層線の中央構造線より北側が西南日本
内帯。 南側が西南日本外帯である。 内帯には, 中国山地に代表される起伏
の小さい山地や盆地が見られる。 外帯には、 紀伊山地 四国山地のような
起伏の大きい摺曲山地が見られる。
③ 正しい。 天理市内には 「近鉄天理線」 が通っているが, 東西には通過
していないため正しい。
④ 正しい。 奈良盆地には、 水田が広がる中、 何本もの河川が流れており
合流して大和川となり西流して大阪湾に流れ込む。 また盆地内は低地であ
るため、集中豪雨時に浸水被害を受けやすい。 近年では, 宅地造成が進ん
だ所が多く、 土砂崩れ (崖崩れ) が発生することもある。
問2
20
4
④ 正文。 1925年発行の地形図において, 布留川沿いで, 石上神宮付近
(扇頂)から西方へ 同心円状の等高線が複数描かれていることから、扇
状地とわかる。 扇央部に見られた桑畑 (Y) は, 2007年発行の地形図では
確認できない。
① 誤文。 かつての役場 (○) は丹波市町に置かれていたが, 現在の市役
所 () はそのやや北東に位置している
② 誤文。JR「てんり」 駅付近は、線路が高架になっていることが読み
取れ, また、JRと私鉄の線路はつながっていない。 したがって 天理駅
は相互乗り入れもない。
③ 誤文。布留川の一部に護岸や堤防は見られるが, 大規模な河川改修と
はいい難く,また, その流路は大きく変化してはいない
問3
21
Aは商店街と見られるので、 「てんり」 駅に近いイである。 Bは各戸の
玄関横に駐車・駐輪スペースが設けてあるので、 家屋が整然と並んだ新興
住宅地のアである。 Cは統一感のない雑然とした古い街並みから, ウであ
る。 「丹波市町」は、南北に伸びる一本の道路沿いに成立した旧宿場町で,
町家が並ぶ。 よって③が正解。
問 4
22
② 誤文。門前町は,中世から近世にかけて, 有力寺院の門前に形成され
た町であり、善光寺の長野などが代表例である。 天理教は, 近代,政府に
宗教として公認されてから教勢を伸ばし, 天理市は宗教都市としての地位
を確立することになった。
① 正文。 古代に条里制に基づく集落が成立した。 格子状の道路や水路網,
ZGEQH1-Z1H4-01
桑畑や工場の地図記号
は、 平成25年図式より
削除されている。
[資料読解
ZGEQH1-Z1H5-01
塊村形態の集落 四角形のため池などに名残りが見られる。
③ 正文 丹波市町は伊勢詣でに利用された街道沿いにあり、近世には、
宿場町 市場町として栄えた。
④ 正文。 高度経済成長期以降, 大阪市や京都市などへの通勤者とその家
族が居住するベッドタウンとして人口が増加し, 住宅都市として発展した。
問5 |23
サについて 農業産出額を農業経営体数で割った値は, 米が106.6万円.
野菜が438.5万円であり, 米農家より野菜農家の方が 「生産性」が高い。
「集約度」 は, 労働力や資本 (農業機械・ 施設, 肥料・農薬など)の投下
量や額を示すもので,これらを多く投下すれば集約的 (とくに労働力を投
入すれば労働集約的, 資本を投入すれば資本集約的) どちらも投入しな
ければ粗放的という。 表1から「集約度」を読み取ることはできない。
シについて 奈良県の2018年のカキ(柿) の生産量は, 和歌山県に次い
で全国第2位である。 奈良県のカキ栽培の歴史は古く、 主に標高100~400
mの中山間地で栽培されている。 なお, カキ同様, 和歌山県が生産量全国
第1位であるミカンの奈良県の生産量はそれほど多くない。
よって③が正解。
問6
24 ⑤
Gは10代後半から20代前半の人口が突出している。 大学生の年代の割合
が高いので,天理大学を中心とする学園都市の性格も持つ天理市である。
Eは少子高齢化が最も進行しているので、山間地域に位置する宇陀市であ
る。 残ったFは県庁所在都市の奈良市である。 よって ⑤ が正解。
問7
ZGEOH
天理市
(耕地面
は!
の平均
25
①
① 正文。 主題図 (特殊図) とは、特定の事象の分布を示した地図をさし、
統計地図はこれに当たる。 主題図の対語が一般図であり、国土地理院発行
の地形図など、 多目的に用いる地図をいう。
②
人口密度や人口増加率を表現する統計地図として階級区分図が
文。
適するが、 階級区分図は数値をいくつかの階級に示すことから、絶対分布
図でなく相対分布図である。
③ 誤文 補充調査として, 電話 ファックス・Eメールなどでの調査や、
改めて野外調査を行うことを検討する。
④誤文。 報告書の作成に際しては、原則として参考文献名・調査協力者
名とも付記する。
いて利用するためには、さらに大量の水で塩分を洗
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