✨ ベストアンサー ✨
_方位には、2つの異なった意味があります。
_それを正しく認識している人は殆どいません。
_そして、正しく認識していない人が、小学校・中学校・高校・大学受験、の、世界だけで通用する文章を作ってしまい、それを使い続けているので、質問者さんの様な疑問か生まれます。
_方位には、①、定量的な(数字として表現する)方角の、定性的な(把握し易いグループ分けした)名称、東西南北等の4方位やら、8方位やら、16方位やら、32方位やら、と、言った意味。と、②、始点(出発地)と終点(目的地)とが指定された時に、最短経路で結んだ時の方向。と、言う2つの意味があります。
_見通し範囲である日常生活では、誤差範囲で①②は一致します。
_遥か遠くに高い山がある、果てしない平原がある様な場合に、嘗(かつ)ては、2つの直線上の目標を重ねる事で、最短経路を取る事ができました。
_地球は、外側に出っ張っていらので、最短経路を取ると、(即ち、大圏コース、大圏航路)を取ると、刻々と方角は変化しているのです。
_ですから、①と、②と、の、意味を正しく理解しているのならば、②の意味で方位を設定するのならば、目的地を先ず設定しなければならないのです。それは東京だ、と、言うのならば、次には、地球を一周、と言う意味が不正確なのです。一定の向きを取る(最大長の)一周、と、断わらなければならないのです。
_ですから、本来は、東京から、最初は西の方へ一定の向きで(②の意味の方位で)出発し、最大長の円周を通る様に東京に戻って来た場合、と、設問することが正しいのです。
_その場合、最初は、(①の意味の)西の方位に向かいますが、次第に(①の意味の)北西の方位に変化し、次に、(①の意味の)南西になり、そして、(①の意味の)西の方位になり、再度、(①の意味の)北西の方位と、(①の意味の)南西の方位を経て、(①の意味の)西の方位へ、と、成ります。
_質問者 さんの赤字の答えは、①の意味で一定の方位で一周した場合で、日本語としては、その様な理解もできますが、大学受験までは、不正確(✕)と成ります。
_本来は、設問文が他の意味に取れない様に、正確を期するべきなのてすが、受験産業では、通例として、質問者さんが見た様な表現になっています。
『続く』
_詰まり、厳密には、②の意味ではA地点からの方位、と、言うものは存在しません。必ず、A地点とB地点と、言う2つの地点があって成り立つ概念なのです。
_また、本来的には、②のいみでは、最短距離なので、東京から東京、とか、最短距離とは逆の方向の向き、とか、は、方位と呼ぶべきなのか、疑わしいものなのです。
_②の意味では、正しくは、日本からブラジルへの方位、と言う使い方をするべき用語なのです。
_それを、正距方位図法の地図に関する設問を作る為に、本来は①の意味で用いるべき西の方位、等という使い方をし始めた為に、方位と方角とを混乱させた人を産み出したのです。
ご丁寧にありがとうございます。
自分が何に勘違いしたのか分かりました。
本当にありがとうございます!
_教師も含めて、殆どの人は解き方を覚えているだけで、方位の2つの意味を理解していません。残念な事です。
詳しい説明ありがとうございました。
考えが深まりました。ありがとうございました!