質問
中学生

高付加価値を用いてインバウンドの獲得に成功している日本以外の国ってどこがありますか?

回答

【前提】
①このような内容は、中ではなく、高大以上の公民のカテゴリーかな?
②中の課題だとしたら、社会だから、公民かな?
それでも、回答はまず、少ないでしょうね。
③単語や単純な答えを出す旧来の課題では無く、答え(インバウンドの成功)から、課題解決を探す課題であり、今風の課題かな。
④そこまで(③)は、学校の先生も頑張ったのだろうけど、インバウンドにこだわるのは、学校の授業(課題のための課題)であり、授業(仕事)として課題を出している感がしますね。

【本題】
❶まず、手始めに、1つ1つ単語の意味を分解していきましょうかね。
①高付加価値=付加価値の単語でも代用できるよね。付加価値をつけて相手に差をつけるのだから、「低」付加価値なんて普通考えない。つまり、表現を誇張しているだけだろうね。
②「インバウンドの獲得に成功」なんだけど、ココが引っかかる。インバウンドにこだわる必要は本来無いはず。商品を輸出して、貿易黒字さえ出せば、日本は豊かになる。しかし、授業展開の関係上、そういうことを先生は課題に出したのだろうね。そこが、イマイチに感じる点なんだ。この問題は、【後書き】で書く事にしますね。
③インバウンドの獲得=外国旅行客の増加もしくは、一人あたりの日本で使うお金増加。

❷つまり、外国人がいっぱい来て、いっぱいお金を使わせる方法を考えろって課題なんだよね。
ただし、荒唐無稽の答えを防ぐために、具体的に成功した国を例に課題をしろって事なんだろうね。
これは、成績をつける時に基準にするための根拠を担保するためだろうね。
しかし、本当に日本のことを考えた場合、二番煎じで良いのだろうか?
ま、何もアイディアが無いよりかはマシなんだけどね。

❸では、海外旅行をしたくなる魅力って何だろう?
基本は、(ふだんの生活にない)自然や文化、憧れの文化(食、街、芸術、体験)、(自国より安く買えるとか、旅先の国でしか買えない)ショッピングだと思います。❺で詳しく書きますね。

❹あと、憧れの体験の中に、カジノ(ギャンブル)があるんだけど、カジノができるかできないかは、その国の法律次第なんだよね。
そして、今から、日本がカジノをしても、先にカジノをしている国の方が、カジノ文化は成熟しているので、そちらに行く人の方が多いはず。
そうなると、後発の日本は、よりも参加者が儲かるように見えるギャンブル性を売りにしなくてはならない。しかし、そんなの他の国もすぐまでできる。だから、カジノによるインバウンドの獲得は難しい。

❺結局、インバウンドを獲得する高付加価値って、インバウンドに成功したいから急いで用意できるもんでは無い。
①自然は、その地理的条件によって時間をかけて出来た物だから、昔からある物であり、人の金儲けの都合で短時間に作れる物では無い。とは言え、今の日本は便利に作り変えてきたから、欧米の人が憧れる江戸時代の風景って限られた場所にしかなかったりするよね。日本人にとってどうでも良いありふれた風景に価値があると、その価値に気付くけば良いのだが・・・
日本の田舎の田園風景は、イオンモールやロードサイドの巨大なチェーン店群に置き換えられ、日本もアメリカもあまり変わらないとも言われている。=ファスト風土
②文化伝統は色々あるけど、日本食も良い例でしょうね。とはいえ、食に高付加価値をどうつけるかですね。他にも、古い町並みとかも、私達にとって当たり前もしくは、どうでも良いと感じている物にどうのように付加価値を見出すかだと思います。
③ショッピングとして、日本でしか買えない物って何がありますか?昔は、家電とかいっぱい魅力的な高付加価値の商品がありましたが、今もなくは無いですが、粗利の高い高付加価値の商品が減ったと思います。
④日本人がヨーロッパに行くのは、ブランド物を安く買うとか、異文化(食、街など)を観光するとかだと思います。あと、アジアだと、異文化(食や街)とか、自然とか、ビーチで海水浴とかもありますね。アメリカも、前述のヨーロッパやアジアのような理由でしょう。
てなわけで、そういう視点で、欧米やアジアで観光業で成功している国を探すと良いと思います。

【後書き】
①インバウンド需要って、観光業だから、あんまり高付加価値ないんですよね。
極端な事を言うと、旅行は、寝る食べる移動する事にお金を支払います。
つまり、ホテルや旅館のベットメイキングや、飲食業(調理これは技術はいるけど、料理の配膳)や、移動(バスや電車)って高付加価値ですか?
飲食は誰でもできる業態の1つで、参入障壁が低い業界です。当たれば御殿が建つほど儲かりますが、開業1年に半分が開業5年くらいで7割が廃業する業界です。=高付加価値の業界では無い。付加価値があれば廃業しませんが、10年続けられる飲食店は1割くらいだとも言われています。
②観光業は、政情不安や、コロナ渦で、需要が一気に変わります。儲かるかどうかは、自分達の努力ではどうにもならない業態でもあります。そんな業態を高付加価値化(=資金や人材を集中投入)することに、意味はあるのでしょうか?
当然、儲かるのであれば、高付加価値化すれば良いのですが、元々先進国は、他国が憧れる何かがあるから、当然、観光業も盛んです。
しかし、観光業が国の主な産業の国は、自然を売りにした発展途上国が多いのが現実です。ここに、この課題の難しさがあるのです。
③観光客を相手に、外貨を稼ぐより、GAFAMのようなプラットフォーマーのようにITで高付加価値の商品(サービス)を提供した方が、絶対、貿易黒字になります。
買わざるおえない商品を作ることこそ、高付加価値を作るということです。
インバウンドで、高付加価値を作っても、相手の国が政情不安や不景気になれば、海外旅行するわけないのですからね。
高付加価値のある自動車や家電やGAFAMが提供しているITサービスは、今の生活に必要な一部だから、確実に買ってくれます。

⑥つまり、学校の授業は、もっと、そういうことを教えるべきなのだと思います。インバウンド獲得に高付加価値をつけることを学んでも、先進国としての今の生活は維持できません。発展途上国としてならそれは大切な外貨獲得手段になるんですけどね。
そこが、この課題が、授業の評価のための課題であって、我々の未来のための課題である要素が薄いと感じる点です。

主体的・対話的深い学び
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