授業で「清は満州人が漢民族を征服してできた王朝。満州人は漢民族と協調するために外交貿易の規制緩和(互市貿易)をした」と習ったのですが、どうして外交貿易の規制緩和が漢民族との強調に繋がっているのですか？

Question

jasmine · Accepted Answer

清朝が外交貿易の規制緩和（互市貿易）を行ったのは、漢民族との協調を図るためでした。当時、清朝は詔勅を通じて漢民族に服従を求め、強制的に自身の文化や制度を取り入れさせていました。しかし、漢民族の多くはこれらを受け入れず、抵抗を続けていました。このため、清朝は漢民族の反発を和らげ、協調関係を築くために、外交貿易を通じて漢民族との交流を増やすことにしました。互市貿易は、漢民族との貿易が盛んだった南方に限定され、漢民族商人を認め、彼らに自由な交易を認めることで、漢民族との協調関係を築くことができました。また、清朝は漢民族に対しては名分上の譲歩を示し、満州人による支配が威圧的であるとの批判を和らげる意図もあったと考えられます。

ですが、一方で互市貿易の導入は、清朝の支配力を北方の満州人によって守ることを意味することもあり、漢民族との協調関係を築く意図に加え、北方支配の合理化のために導入されたとも考えられています。