英語
高校生
解決済み

英語の質問です。
以下の文章に就いて質問があります。
In addition, to show respect for the receiver, it is customary in several Asian cultures to use two hands when offering a gift to another person.
when offering a giftに違和感を感じます。接続詞の後のSVの省略で考えても、接続詞付きの分詞構文で考えてもこの部分が間違って居る様に思えます。offderの主語は明らかにgiver(この文章は長文からの切り抜きなのですが、この文章の前の方にgiverが出て来て居ました。)ですが、この文章の主節の主語はitもしくはto use two handsでどちらもgiverではありません。なぜwhen offering a gift to another personと言う形になっているのでしょうか?
分かる方お願いします!!!

高校生 英語 読解 解釈 英文解釈 接続詞 分詞 分詞構文

回答

✨ ベストアンサー ✨


分詞構文の意味上の主語や、接続詞の節のSVが
書かれたり省略されたりというのは、
そのまとまりと「主節の主語」との関係で考える。
これは間違い無いです。

ただ
「主節の主語」と「文の主語」が一致するとは限りません。…わかりますかね?
今回の場合、文の主語はitないしto 不定詞です。

でも主節っていうのは、
従属節がかかっている節のことなので、
今回の分詞構文は
to use two hands when offering a gift to another personというフレーズから考えると
when offering(従属節)はuse two hands(主節)にかかってます。

その一文を読む限り、offeringとuse two handsの意味上の主語は一致してそうな気がするので
when offeringのところの省略は何も問題ないように思います。


①を深読みしていただければわかるかもしれないですが、to use two handsの意味上の主語も書かれていません。質問者さんの情報を頼りにすると、to不定詞の前にfor the giverが無いといけないと思うのですが。

ただ、準動詞全般に言えることですが、意味上の主語は、主節の主語と異なる場合でも、文脈から明らかに分かるならば省略しても問題ありません。
文章を見ていないけど、明らかにわかるんだろうから省略されているのではないでしょうか。

Boojum

のののののさん
詳しい説明、勉強になります。浅学の上に横からで恐縮ですが、私から補足をさせていただいて宜しいでしょうか。
『英語語法大辞典』p.817では、「この種の分詞に対する意味上の主語は...著者の心理にその文脈における陳述の主題と意識している対象..が分詞の意味上の主語である」、「最も自然には文の主語として表現されるわけですが、ときにはまた上の例のようにその他の要素として表現される」とあります。
具体例として同書p.818では
When this ragamuffin horde had passed, we caught our horses, saddled, harnessed, and resumed our journey. Fording the creek(意味上主語はwe), the low roofs of a number of rude buildings appeared...
という文があり、文脈的な繋がり等によって主節主語以外の要素をとる例が紹介されています。

接続詞+-ingを分詞構文と見なすことに文献による揺れがあることを踏まえ、この点を曖昧にしてしまいましたが、分詞構文と捉えることに異論はありません。

Boojum

ついでと言っては何ですが、ご質問をよろしいでしょうか。
「主節」が何を指すかは、書物によりバラつきがあります。仰るように、主節/従属節を相対評価で見る考えも存在します。
一方で、主節の定義に応じて文主語と主節主語が同義になる場合もあります。
分詞構文の意味上主語の優先度は、文主語>その他であり、「その他」がさらに「(他の)主節主語>その他」に細分化される可能性はありますが、分詞構文について広く知れ渡っている「主節の主語」は後者ではないかと思うのですが、如何でしょうか。その点が端的に説明している文献、サイト等があれがご紹介賜りたく存じます。
例えば、『ロイヤル英文法』では「主節」について前者の立場を取りつつも(p.58。但し節内にまた節が来る例は出ていないので、どこまでを想定しているのか不明な面もあります)、「分詞構文の意味上の主語は、文の主語と同じときには省略する」p.520とあります。

Boojum

のののののさんのご返信について、読ませていただきました。お返事いただけたことに先ず感謝申し上げます。
恐らく、のののののさんの方でも色々考えて下さったかと思いますが、思うに、この件は我々の間ではなく一度質問者の方を通すのがベターではないかと思いますが、如何でしょう?

郭公_随身さん
宜しければ、SVの省略ではないとご自身が考えた理由についてお聞きして良いですか?

ののののの

Boojumさん

すみません。書いたのですが、自分自身が混乱している気がして一度消してしまいました。

仰せの通りひとまず質問者さんに確認を取るのがよろしかろうと思うのですが、
質問者さんに話が通りやすいように、一応整理してみました。

①when offering〜が接続詞の後ろのSVの省略の場合offeringの主語は文脈に応じて自由に想定できる。
分詞構文と同じように、主節の主語と同じという理由でも省略できるし、それ以外でも文脈上明らかな場合は省略しても問題ない。
また、単なるS+be動詞の省略ではなくて、
when の後ろが現在形になるべき文を、when〜ingと分詞を使って言い換えている事例もある。
Boojumさんは、今回のwhen offering〜のフレーズはこちらだと考えたってことで良いですかね?

② when offering〜が、分詞構文に接続詞を付け足したものである場合、一般的に習う原則としては
offeringの意味上の主語は、文の主語と違う場合は、意味上の主語を明記しないといけない。
ただし、ここから先のことをきちんと言ってなかったんですが、意味上の主語と文の主語が別のものなのに、意味上の主語が書かれないことはある(いわゆる懸垂分詞)。非文法的だけど実際使われますよね、ということです。

私が言ってるのは、今回の文は
<to use two hands when offering a gift to another person>が一つの名詞句で、when offering〜のまとまりはuseを修飾している

[誰が]を棚上げして考えても「相手に贈り物をする際に両手を使うこと」という、言いたいことの意味からして、offeringの主語とuseの主語は同じだから、
offeringの主語は明記する必要がない
ということです。

主節の主語と、文の主語が同じとは限らない
というのは、
Boojumさんから指摘されてみて、は〜なるほどと思ったくらいで、自分としては当たり前になりすぎてるくらいのことでした。

お二方とも解説ありがとうございます!お二方のお蔭で大体は分かりました。

Boojumさん、
宜しければ、SVの省略ではないとご自身が考えた理由についてお聞きして良いですか?
→私の記憶に依ると接続詞の節のSVが省略されるのはSが主節の主語が同じで、更にVがbe動詞の場合だと思うのですが、私は文章の主節の主語はitもしくはto use two handsだと考えて居たためです。when to use two hands is offering a giftではおかしいと思った訳です。
でも、確かにuseの意味上の主語がofferの主語だと考えれば理屈は一応通りますよね。

懸垂分詞構文て言うのもあるんですね!初めて知りました。
因みに、この長文は大学の過去問らしいのですが、大学で作成したものではなく、英語圏の国から持って来たものらしいので、懸垂分詞構文の可能性もあるんですね。

まだ話が終わって居ないのにベストアンサーが選ばれて居るのは、コメントとベストアンサーのボタンを押し間違えて終ったからです。すみません。

ののののの

懸垂の可能性ありますけど、
解釈の中で使うのは、他の可能性を消去して、どうしても懸垂以外無いなっていう場合だけで良いと思います。
あと、英作文で受験生が使うのは絶対やめた方がいいです!文法分かってないって減点されちゃうかもしれないので。

Boojumさんにご指摘を受けた点については、これから調べてみようとは思うのですがすぐには(というかずっと?)答えが出ないと思います。

「主節」とは何か はとりあえず置いておいても、when offering〜のまとまりがuse two handsに従属するのは間違いないんじゃないかと思います。
だとすると
offerの意味上の主語を、この修飾被修飾の関係を飛び越えて、文主語との関係で考えるってのは、個人的にはいまいちピンと来ないんですよ。
調べてみます。たぶんめっちゃ時間かかるけど。

逆に、もし違う文で
When the giver offers a gift to another person, it is customary to use two hands
とかだったら、
the giverは省略できないなと感じるんですよ。
この文の場合は
when〜のまとまりはit is〜に従属するからです。

懸垂の可能性ありますけど、
解釈の中で使うのは、他の可能性を消去して、どうしても懸垂以外無いなっていう場合だけで良いと思います。
あと、英作文で受験生が使うのは絶対やめた方がいいです!文法分かってないって減点されちゃうかもしれないので。
→先程、自分で調べてもそのようなことが言われて居ました。英語を使う時は懸垂分詞構文は使わない様にするのでご安心を!

Boojum

のののののさん
接続詞+SVの場合、主節と主語が一致していれば省略が可能ですが、不定詞の意味上主語と一致しているので今回は文法上の問題は無いことになります。なので、質問者は時制に疑問を感じたのだろうと私は推察したのですが、時制に関する意見は自分の拘りというほどでは実は無いのです…
ご説明の通り、接続詞+SVの省略と考えた場合に文法上の問題は発生しません(自分にとってこれは前提という扱いでした)。

仮にこれを分詞構文と見るなら懸垂分詞という扱いになろうと思います。
分詞構文とSV省略の区別については後で確認をとってから追記するつもりでしたが、現在形で言い換えるという前提で見れば分詞構文と解釈すべきではあります。『現代英文法講義』p245.のWhen writing English, I often consult the dictionary.という文ではI amを補えないという指摘があります。しかし、これは飽くまで当該の文脈を考えればであって、本件では進行形も不可能ではないのかもしれません。
懸垂分詞の事例も見てみましたが接続詞抜きの形ばかりなのが気になります。とするとSVの省略というのが構造上は無理がなさそうではあります。
(付随的にafter -ingのように前置詞と捉える可能性も考えましたが、ちょっと調べた限りではその線は無さそうに思います。)
私からはそんなところです。

Boojum

私が「分詞構文と考えることに異論はない」と言ったのは、のののののさんが「懸垂の可能性ありますけど」と前置きしているのと同程度のニュアンスとお考え下さい。

Boojum

大筋の合意は得られたように見えますので引っ張る必要は無いのかもしれませんが、offeringの意味上の主語を文主語との兼ね合いで考える、とは申していないかと思います。
offeringの意味上の主語は文主語との兼ね合いでは考えられない(=少なくとも通常の分詞構文ではない)
⇒SVの省略か?懸垂分詞か?という流れではありませんか?
先ほどのFordingで始まる文は、文法上は後続文にかかっていますので、前置は関係ないかと思いますが…

ののののの

Boojumさん

返信ありがとうございます。


> 接続詞+SVの場合、主節と主語が一致していれば省略が可能ですが、不定詞の意味上主語と一致しているので今回は文法上の問題は無いことになります。

ええとつまり、次のようなことを言っていますか?

when offering〜を接続詞+SVの省略だとすると
offeringの意味上の主語は、文の主語(itないしto不定詞句)とは一致していないけれども、
不定詞の意味上の主語(おそらくthe giver)と一致しているから問題はない。


Boojumさんから最初に頂いたコメントで
> 分詞構文の意味上主語の優先度は、文主語>その他であり、「その他」がさらに「(他の)主節主語>その他」に細分化される可能性はありますが、分詞構文について広く知れ渡っている「主節の主語」は後者ではないかと思うのですが、如何でしょうか。

とありましたが、
これは次のようなことを言っているということでよろしいですか?

when offering〜を分詞構文に接続詞を付けたものだとして、その意味上の主語を考えるときには、分詞構文の一般的な理解に従って
offeringの意味上の主語が明記されていないから
offeringの意味上の主語は、文の主語と一致しているのではないかとまずは考えて確認してみる
それが成り立たないときは他の可能性を考える
("人間一般"が主語の場合の省略や、懸垂分詞構文)

今回の文ではwhen offering〜というフレーズは
use two handsに従属していることは間違いないけれども、そうであったとしても
offeringの主語とuseの主語が一致しているかを考えることより
offeringの主語と文の主語が一致しているかいないかをまず優先して考えてみる
ということですか

ののののの

> SVの省略か?懸垂分詞か?という流れではありませんか?

そうですね。その通りかと思います。

私個人の意見としては、
when offering 〜はSVの省略か?分詞構文か?はおそらく結論が出ないけれども、そのどちらであっても
when offering〜の意味上の主語と
use two handsの意味上の主語が一致しているから、
offeringの意味上の主語は書く必要がない、
ということです。

> 前置してgiverを抜くことが出来ないのは、のののののさんが提示された文ではgiverが全く抜けてしまう等、別の要因ではないかとも思うのですが、

ああ確かにそのような気もしますね。
for the giverをto不定詞の前に置く形は全然変に感じないですね

元々の質問者さんの文にもthe giverは出てこないけど、to show respect for "the reciever" が出てくるから、この一文だけを見てもthe giver⇔the reciever の関係っていうのは想定できるんですよね。

少し頭を冷やしてからいろいろ調べてみます。
あまり時間が経たないうちに分かったことがあれば、またコメントいたします

接続詞+SVの場合、主節と主語が一致していれば省略が可能ですが、不定詞の意味上主語と一致しているので今回は文法上の問題は無いことになります。なので、質問者は時制に疑問を感じたのだろうと私は推察したのです
→いいえ、実はそう言うことではないんです。時制は特に問題がありませんでした。分詞構文は主節の主語と分詞の句の主語が同じであれば省略できると言うことは知って居ましたが、主節の主語をto use two handsだと考えて居たため、when to use two hands is offering a giftでは意味が通らないからおかしいなと思って居たんです。でも確かに"it is 形 for 人 to 動"の構文は訳す時にも"人が動するのは形だ"と訳しますし、主語を人と考えれば、この分詞構文は意味が通るなと思ったと言うことです。

まあ、でもこの問題は確かに色々考察できて難しいですね。
日本語の話になりますが、"人が動するのは形だ"の主語って何だと思いますか?
人が主語だと思われるかも知れませんが、実は主語は"人が動するの"の部分なんです(のはことの代わりに用いて居ます)。この場合、1語ではないので主語ではなく、主部と言うのが正しいのですが。更に、主部の主語と言うのが存在して、それが人なんですね。この様に主語または主語に当たる部分は複数考えられるんですね。"it is 形 for 人 to 動"でも同じではないでしょうか?文章的には主語はit=to動詞のところですが、その動作をする意味上の主語も考えられる訳ですよね。
で、今回私が質問した文章では、「分詞の句の主語はit is 形 for 人 to 動の構文の意味上の主語であった」と言うことですよね?

のののののさん、Boojumさん、
私の理解は合って居ますでしょうか???

Boojum

カッコウ_郭公さん
私の理解ではそのように捉えて良いかと思います。
のののののさん
度々のご対応、大変感謝致します。勉強になります。
①については仰る通りです。
②については、ちょっと私なりに再整理させてください。
a. 通常の分詞構文: 構造上は主文にかかり、意味上主語も主文を参照
b. 懸垂分詞: 構造上は主文にかかるが、意味上主語はそれ以外
c. 今回のケースをSVの省略と考えた場合: 構造上は主文以外にかかり、意味上の主語はその被修飾部を参照
ですから、最初から何らかの手掛かりから構造上、従属節が主文以外にかかることを独立に確認できる場合にはc.で確定です。
しかし、今回はそう一目で分かる手掛かりが無さそうなので、意味上の主語が一致しているかという、もう一つの手がかりを軸に見てみた形になります。これで一旦a.が切れます。
そして、懸垂分詞自体が仰る通り他に可能性が無い場合に考える方が良いかもしれないというのもありますし、接続詞付きでかつ懸垂分詞というのもなかなか無いのかなと考えたところです。そして、懸垂分詞か否かの判断が先にあって、SVの省略なら従属節がかかるのは不定詞節か?という順序になります。
私も混乱してきて一旦消してしまいましたが、When offering, it is customary for the giver to use two hands.のように文意を大きく変えずに主文を修飾させるのも可能であるように見えたので、「use two handsに従属していることは間違いないけれども」と修飾関係の確定が先に来る発想とは違う経路を辿ったように思います。

ののののの

カッコウ_郭公さん

はい、私もそのように思います。
私自身の勉強にはなっていますが、質問者さんが困惑してないか心配しております。

Boojumさん
>最初から何らかの手掛かりから構造上、従属節が主文以外にかかることを独立に確認できる場合にはc.で確定です。
>しかし、今回はそう一目で分かる手掛かりが無さそうなので、
>「use two handsに従属していることは間違いないけれども」と修飾関係の確定が先に来る発想とは違う経路を辿ったように思います。

ああなるほど。ありがとうございます。
確かに私は、when節が不定詞節にかかっていることは初めからわかってましたね。
この文は副詞句が4つもありますが、それぞれの置かれている位置と意味から、理解できたんだと思います。

特にto show respect for the receiver, が重要で
文の状況設定というか、

左から順番に読んでいって、この部分を読んだ段階で、
ここから先の内容は「受け手にリスペクトを示す」ということの内容?が書かれるはずだとわかるじゃないですか。

なのに、
このあとto use two handsだけが単独であったら、
なぜこれがリスペクトを示すことになるのかわかんないんですよ。1人で飯食う時に左手で茶碗持って右手でお箸持つのが誰かへのリスペクトになるのかな?とかってなりかねないというか

そういう意味で、不定詞節とwhen offering〜はひとまとまりのものとして理解しないと、この文の内容がつながらないって思ったというか、
思ってはないけど自然とそう理解したというのが正しいですかね

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回答

省略で考えるとwhen they are offeringという形に復元できないということですね。
節をingで短縮した場合、受動態や進行形ではなく寧ろ現在形の方が適任と見られる事例は、あります。
『現代英文法講義』p.604では、
until (he is) spoken to
while (he was) traveling in Africaに並んで、
When writing (=When he writes)Englishという例が紹介されています。

のののののさんの方のコメント欄が長くなってしまったため、こちらで質問させて頂きます。
Boojumさんのコメントを見て居るとBoojumさんは接続詞がある分詞構文と接続詞の節でのSV省略を別物と捉えて居る様ですが、なぜその様に考えて居るのでしょうか?どちらも見た目上同じではないのですか?私は分詞構文を学習した時に、接続詞の節でのSV省略は分詞構文をまだ学習して居ない人向けの簡単な説明方法なんだろうなと思って居たのですがこれは誤りですか?

Boojum

私の理解では別物の可能性を(少なくとも議論の初期段階では)十分に想定すべきものと考えています。
既に挙げましたが、『現代英文法講義』p245.ではWhen writing English, I often consult the dictionary.という文ではI amを補えないという指摘があります。PEUでは節を補ったら進行形になるかという議論自体はしていませんが、PEUの以下の例もそれに値するかもしれません。
When telephoning from abroad, dial 865, not 0865.
「SV省略」の意味にもよりますが、「S be」の省略では無いという説明です(省略でも説明出来る例があるかではなく、"常に"S beを復元出来るかが問題になります)。

『英語語法大辞典』p.1103では、
a. For a lovers' hours are long, though seeming short.(恋人の時は短く思えて長いもの)
b. I don't know him, though living in the same town.
という例が、省略説に不利な例として紹介されています(但しa.はシャークスピアなのでちょっと古いです)。状態動詞が進行形になりにくいのはご承知の通りです。
この「なりにくい」がミソで、I'm loving it.など意味の特殊化を伴って可能になる例があるのは事実です。しかし、省略説を押し進める場合、"常に"その特殊な用例を想定することになります。今参照した文献では、そのような立場は取っていません。
しかし、『英語語法大辞典』の立場では最終的にSV省略と接続詞付加の二つの流れが統合して出来た、という形で一概に省略説を一蹴はしていないのも事実です(これがまた、ある意味濁すような形で気にはなりますが…)。
その上で私自身は、未知の事柄を論じる際には最初に様々な可能性を想定し、後で不要な要因を切り捨てれば良いと考えておりますので、目下の議論にその違いが関わるかは一旦置いておきつつもそういう可能性も想定して臨んだ、という形になります。
勿論、仮に両者が別物だとしても、偶々どちらかに判別できない事例というのは存在し得ます。

Boojum

関連事項として接続詞無しの分詞構文では、強調の為にas S do/beを付けることがあります(講義p.242)。
a. Sitting at the back as I am,(このように後ろに座っているので)
b. Wanting a ticket as I do,(なにしろ切符が欲しいので)
接続詞無しの場合、元が進行形だったかが分かる事例もあるのです。この延長で試しにネットで検索をかけて見るとThough living alone as she doesという事例が見つかりました。
しかし、これだけで何か言うつもりもありません。そもそもネット上の用例は一部の方言や非母語話者の作文等、特殊な事例を拾ってしまう可能性もあります。しかし逆に言えば、実生活を送っていて遭遇する事例が全て正格な英語とも限らないことも踏まえ、最初は色々な可能性を頭の片隅に残しておくのが学習便宜上良いのではというのが、さしあたりの回答になります。

Boojum

試しにThe Cambridge Grammar of The English Languageを引いて見たところ、
Although having no TV himself, he was able to see the programme.
という例文が見つかりました(p.1222)。進行形の意味には取っていないようです。
(ここでのhimselfは動名詞で所有格が出てくる用例との対比で、目下の議論には関係無いかと思います)

なるほど、分かりました。
何事にも例外はありますし、言語は変化するものですので、絶対にこれと言う答えはないかも知れないですね。
色々とありがとうございました!!!

Boojum

いえいえ。分詞構文は僕のノートにもあるので(難しいので大学向けですが)、良かったら見てみて下さい。
「接続詞の言い換え」にならない例とか、受験では触れない内容も扱っています。細かいことが気になるなら、『ロイヤル英文法』くらいは高校生でも持ってると良いかもしれませんね。

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疑問は解決しましたか?