✨ ベストアンサー ✨
細胞内のDNAには、ヒストンというDNAを巻き付けるタンパク質がたくさんくっついています。また、細胞をすりつぶしてトリプシン処理することで、大量の細かいタンパク質が生じます。
問3でいう不純物とは、これらのタンパク質を指しています。
操作4と5を行わずに6に行っても、白色の物質(DNA)は析出しますが、そこには大量の不純物(タンパク質)がくっついています。
これらのタンパク質を取り除く操作として、操作2で、トリプシンという酵素を使ってヒストンやその他細胞のタンパク質の分解を行います。
それを操作4で加熱することで変性させ、(たぶん凝集して)水に溶けにくい状態にし、操作5で、ガーゼに引っかけて取り除きます。しかし、1回では十分に除去できないので、操作3~6を繰り返して、より純度の高いDNAを得ようとするわけです。
ということで、(イ)でない理由は、操作2は不要だから。
強いて言えば、操作2のトリプシンという酵素は強力なので、1回で十分だからであり、不純物としてタンパク質を除きたいのに、再び操作2を行ってタンパク質を追加することは目的に反しているから。
ちなみにDNAをエタノールで白色の物質にしたあと(析出と言って、水に溶けない状態にしてガラス棒に巻き付けている)、操作2のようにすりつぶすと、DNAは切れてしまいます。これも1つの理由と言えると思います。