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一粒系コムギ(AA) と野生型コムギ(BB) が交雑してできた雑種1 (AB) から二粒系コムギ
(AABB) が生じた。 さらに二粒系コムギとタルホコムギ(DD) の間の雑種2 (ABD) をもとに
パンコムギ(AABBDD) が出現した。 雑種1から二粒系コムギが, 雑種2からパンコムギが
出現する際に, 倍数化が起こったと考えられている。 雑種1と雑種とでは正常な減数分裂は
行われないが,それらに起源する二粒系コムギとパンコムギでは,いずれも倍数化によって
正常な配偶子形成が行われるようになった。
雑種1と雑種2では正常な減数分裂が行われないのはなぜか。 その理由を40字以内で説
明しなさい。
一粒系コムギ(ヒトツブコムギ)
AA
雑種 1
AB
野生型コムギ (植物名は不明)
BB
倍数化
粒系コムギ(マカロニコムギ)
AABB
雑種2
ABD
srch/ex/data/2019/10/s01/s10191501k0.html
タルホコムギ
DD
倍数化
パンコムギ (普通系コムギ)
AABBDD
間 8. 相同染色体の対合が起こらないため、 染色体が正常に娘細胞に分配されないから。
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(37字)
間 8.
減数分裂第一分裂では, 相同染色体が対合し、 別々の娘細胞へと分離する。 雑種1の細胞には
AとBの染色体が1本ずつしかないため,これらの染色体は対合・分離が正常に行われない。
雑1の倍数化によって生じた二粒系コムギは, AとBの染色体が2本ずつあるため、 それぞ
れ相同染色体として対合し、正常に娘細胞へと分配される。