_相似の証明は、3つの相似の条件のうち1つに当て嵌まっていることを証明できれば良かったのですよね?
_三角形の相似の条件は、以下の3つの場合でした。
①、3組の辺の比が、すべて等しいとき。
②、2組の辺の比とその間の角が、それぞれ等しいと
き。
③、2組の角が、それぞれ等しいとき。
_このうち、相似比を示さないで、証明できるのは、③だけです。
_「三角形と比の定理を使いたい場合は」と言うのは、①、或いは、②、の場合、ですから具体的な数字を出さないと、比が等しい事が証明出来ません。
_知っている、分かっている、証明できる、と言う事と、証明する、と言う事とは、全く別の問題なのです。
_大学の数学科に進んだ人達が何をやっているのか、と言うと、最初の1〜2ヶ月は、1+1=2の証明とか、1+2=2+1の証明とか、そんな事をやっているのです。
_3✕5=5✕3 だけれども、3÷5≠5÷3であり、3-5≠5-3である。数字を入れ替えても、演算が成り立つ場合と成り立たない場合と、があって、足し算とかけ算とが数字を入れ替えても成り立つのは何故か、を証明することは、とても難しいですよね?
_でも四則演算を使うことは、そんなに難しい事ではありません。
_技術として使える、と言う事と、証明する、と言う事とは、全く別物なのです。