_一旦は、正常の大きさまで発育したか、しなかったか、が違います。
_萎縮(atrophy)も、低形成(hypoplasia)も、正常に比べて大きさが小さいものを示す術語(≒専門用語)です。
_萎縮が、一旦は一定の大きさまで成熟した臓器が何らかの原因によって、その容積・細胞数を減じた場合に用いられる術語なのに対して、低形成は、一定レベルまでの分化・成長を行えず、正常の大きさに達しない場合に用いる術語です。
_萎縮は、原因に依って次の様に大別されます。
_①:生理的に起きる生理的萎縮。(たとえば成人の胸腺。)
_②:栄養障害やら、代謝障害やら、による萎縮。(特に摂取食事量が減少したことによるものを飢餓萎縮(きがいしゅく)という。)
_③:廃用萎縮。(無為萎縮(むいいしゅく)とも言う。)骨折後の下肢筋肉のように長期間にわたって臓器を使わなかった場合に生じる萎縮。
_④:圧迫萎縮。同じ部位を常に機械的に圧迫した場合に血行障害のために生じる萎縮。
_⑤:神経性萎縮。神経障害による萎縮。