申し訳ありませんが、緑線の解説より先に式の説明だけさせてください。
その方が説明しやすいので。
問題文と解説をすべて読んだわけではないので正しいか分かりませんが、高校だとvは速度ではなく速さですよね?
本来の波の式は
y=Asin2π/T(t-x/v)
ですが、波が右に進もうが左に進もうが本来この式で書けるはずなんです。
この式はxが右向き正、波もxの正の方向に進むときの式です。
なぜこの式で書けなくなるかというと、
xは「右」向き正なのに、vを「左」向き正にしているからです。
なので、本来全ての波を表せるはずの
y=Asin2π/T(t-Δt)
=Asin2π/T(t-x/v)
において、vを-vに書き換えなければいけないのです。
速さではなく速度ならvは右向き正で負を考えるのでこのような操作は必要ありません。
高校で向き(ベクトル)をろくに扱わない(教えられない)せいで、このような勘違いをしてしまうのです。
特に数学的に物理を扱いたい生徒に混乱を招くわけです。
遅くなりましたが本題の緑線を説明します。
y=Asin2π/T(t-Δt)
=Asin2π/T(t-x/v)
においてvを左向き正にしたせいで-vに置き換えなければいけないのですが、どうやら考えやすいように何が何でも、意地でも全ての文字を正にしたいようです。
したがって、vを-vにするのではなく、xを-xにします。
つまり、
左向きにv>0で進む波が原点を通ったあとΔt秒後に通る点x<0での変位を考えますが、
vを大きさ(速度ではなく速さ)にした以上、
xも大きさ(変位ではなく距離)にしなければいけませんので、(つまり小学校で習う距離=速さ×時間)
x<0のとき-x>0と書き直す必要があります。
なぜなら、
距離=速さ×時間
より、
時間はΔt秒後を考えますが、波が進む方向の変位を考えているためΔt>0
速さも正にしてしまったのでv>0
距離=v(>0)×Δt(>0)
より、x<0も-x>0に置き換えなければいけません。
ご参考になさってください。
ありがとうございます。次に復習する際も参考にさせて頂きます!
ありがとうございます!
長文失礼しました。
質問者様の勉強にお役に立てれば幸いです。