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まず単純に仕事の定義から考えると、
仕事=力×距離
(移動方向を正とする)
ですから、静電気力はA→Bの方向に働くので、正の力であり、仕事は正になります。
次に、電位をもとに仕事を考えます。
Aに対するBの電位VB-VAは「単位電荷をAからBまでゆっくり運ぶときに、外力のする仕事」に等しいので、
電荷qをAからBにゆっくり運ぶときに外力のする仕事Wは
W=q(VB-VA)
となります。ここで注意が必要なのが、この式におけるWは外力のする仕事だということです。
ゆっくり運ぶので力のつりあいがとれており、外力と静電気力はつりあっています。よって、静電気力は外力と逆向きで大きさが等しいです。
力の向きが逆なので、仕事について、
(静電気力の仕事)=-(外力の仕事)
が成り立ちます。
外力の仕事W=q(VB-VA)より、
静電気力の仕事W'=-q(VB-VA)=q(VA-VB)
となるので、
電荷qをAからBまでゆっくり運ぶとき、静電気力のする仕事W'は、
W'=q(VA-VB)
となります。VA-VBは、Aに対するBの電位であり、AB間の電位差です。静電気力のする仕事は、AとBの位置エネルギーの差に等しいです。エネルギーは仕事をする能力であることをふまえれば、仕事をするとエネルギーを消費すると考えればよいでしょう。すなわち、静電気力のした仕事=エネルギーの減少量です。
まとめると、単に仕事といっても主語が違えば別の量を表します。今回は、外力のする仕事と静電気力のする仕事の二種類がありました。
外力のする仕事W=q(VB-VA)
静電気力のする仕事W'=q(VA-VB)
W'=-W
仕事の正負の確かめに関しては、仕事の定義に立ち返って、力が移動方向に働くのか、逆向きに働くのかを見ることも大事です。
本当ですね。すみません、書き間違えてたみたいです。おっしゃる通り、
「VA-VBは、Bに対するAの電位」です。
返信ありがとうございます。
いつも丁寧に教えてくださってありがとうございます!
回答ありがとうございます。
この間仕事とエネルギーについて教えていただいたことも踏まえて、とても分かりやすかったです。仕事の主語について曖昧になっていました…
力の移動方向についても注意します。
(以前教えていただいたのにすみません😓)
1つ聞きたいことがあります。
「VA-VBは、Aに対するBの電位」とあるのですが、
「VA-VBは、Bに対するAの電位」ではないでしょうか。