円運動の周期: 一周するのにかかる時間。一周は角度で言うと360°または2π[rad]である。
角速度: 単位時間あたりに回転する角度。時間に対する角度の比。すなわち、角速度=角度/時間。
一周期(かかる時間はT)で一周(回転する角度は2π[rad])なので、
角速度ω=2π/T ⋯(ア)
万有引力の公式: 質量M,mで距離がrだけ離れている2物体間に働く力の大きさFは、
F=GMm/r²
この問題では、質量m₁,m₂で2物体間の距離はr₁+r₂であるから、
F=Gm₁m₂/(r₁+r₂)² ⋯(イ)
円運動の向心力の公式: 半径rの円運動をするとき、向心力Fは、角速度ωを用いて、
F=mrω²
で表される。
天体Aの質量はm₁, 円運動の半径はr₁であるから、
F=m₁×r₁ω² ⋯(ウ)
同様に天体Bについて、
F=m₂×r₂ω² ⋯(エ)
(イ)(ウ)(エ)を用いてm₁+m₂を求めるには多少の工夫が必要。
(ウ)と(エ)にそれぞれ(イ)を代入すると、
Gm₁m₂/r²=m₁r₁ω²
Gm₁m₂/r²=m₂r₂ω²
それぞれの両辺をm₁,m₂で割ると、
Gm₂/r²=r₁ω²
Gm₁/r²=r₂ω²
それぞれの両辺にr²/Gをかけて、
m₂=r₁ω²r²/G
m₁=r₂ω²r²/G
よって、
m₁+m₂=r₂ω²r²/G+r₁ω²r²/G
↓ω²r²/Gでくくる
=(r₂+r₁)r²ω²/G
↓r₁+r₂=rを代入
=r³ω²/G ⋯(オ)
↓ω=2π/Tを代入
=4π²r³/(GT²) ⋯(カ)
円運動の速度の公式: 半径をrで角速度ωの円運動をするとき、速度vは、
v=rω
となる。
よって、天体Aについて、
v₁=r₁ω
ここで、(オ)よりω=√{G(m₁+m₂)/r³}であるから、代入すると、
v₁=r₁√{G(m₁+m₂)/r³} ⋯(キ)
おそらくこんな感じだと思います。
何か間違いや質問があれば言ってください。