✨ ベストアンサー ✨
非常に興味深い質問でしたので、ちょっとコメント
（少々長くなりますが、興味があればお付き合いください）
まず、ヒッタイトによる鉄器製作技術の独占は、戦いを有利に進めることはできても、必ずしも絶対不敗を保証するわけではなかったようです。
（例：エジプト新王国とはライバル関係でしたが、鉄器を使っても絶対有利というわけではありませんでした）
また、海の民に関しては、ヒッタイトの属国を含めて多方面で破壊活動を展開していたのは確かだと思われます。
ただ、ヒッタイトの滅亡に関してちょっと気になることがあるのですが、
・ヒッタイト最後の王は、地中海で海の民に勝利したという記述が存在する
・その時期にヒッタイトでは緊急で大規模な食糧危機が起きており、これはエジプト新王国のファラオの文書からも裏づけられる
・その前後と思われるシリアの文書に、激震が走ったという記述が見られる
・ヒッタイトの首都の焼け跡は王宮など限られた部分に集中し、外部からの攻撃というより、帝国内部の反乱ではないかと推測されている
以上の点から、ヒッタイトの滅亡に関しては、大規模な気候変動または天災による混乱の中で反乱が発生して帝国が瓦解していき、海の民の侵攻に抗することができなくなったのではないかというのが私の推測です。
（史料も少ないので、天災・反乱・侵攻の有無や前後関係については本当に推測ですよ）
とりあえずネットで探せてわかりやすい所では、ヒッタイトの滅亡に関しては、ウィキペディアの「ヒッタイト」のページの、
“紀元前1190年頃、通説では、民族分類が不明の地中海諸地域の諸種族混成集団と見られる「海の民」によって滅ぼされたとされているが、最近の研究で王国の末期に起こった3代におよぶ内紛が深刻な食糧難などを招き、国を維持するだけの力自体が既に失われていたことが明らかになった（前1200年のカタストロフ）。”
という一節が参考になるかと。
また、ヒッタイト最後の王である「シュッピルリウマ2世」をウィキペディアで検索してもらうと参考になると思います。
なるほど！推測でまかなわれている部分が多いんですね…。
でも、最後の王が勝利していた、等の情報は何処かに載っていたのでしょうか？？
（より深く調べられたらな、と思って）
その情報、とても興味があります！
情報元をご存知であれば、教えていただきたいです！
とても詳しく、わかりやすい回答ありがとうございます🙇