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現在のベルギー西部にあたるフランドル地方は、9世紀にフランドル伯領として成立しますが、14世紀後半にブルゴーニュ公がフランドル伯を兼ねることになり、15世紀には周辺の諸伯領を次々と獲得してネーデルラントを形成します（ブルゴーニュ領ネーデルラント）。
ブルゴーニュ公最後の君主マリーは、のちに神聖ローマ皇帝となるマクシミリアンに嫁ぎ、マリーの死後（15世紀後半）ネーデルラントは神聖ローマ帝国（ハプスブルク家）が統治することになります。
16世紀半ば、スペイン王カルロス1世（＝神聖ローマ皇帝カール5世）は、1556年の退位の際に息子のフェリペ2世にスペインとネーデルラント、弟のフェルディナンド1世に神聖ローマ皇帝位とオーストリアを継承します。
ここでネーデルラントはスペイン領となったわけです。
フェリペ2世の強烈なカトリック政策により、ネーデルラントは1568年に反乱を起こし、以後1648年の独立承認まで80年に渡るスペインとの戦い（1609～1621は休戦）を展開することになります。
途中、1579年に北部7州はユトレヒト同盟を結成し、1581年にはフェリペ2世の統治権を否定（これをもって独立宣言としている教科書もありますが、実際はあんまり独立の意図は明確ではなかったらしい）しています。
南部10州（カトリック中心の南ネーデルラント）は、北部との対立もあって、結局はスペインの支配下に戻りました。
以上が、ネーデルラント関連の17世紀までの大まかな流れですが、参考までにブルゴーニュ地方はブルゴーニュ公の本来の領土で、フランス東部にあります。
わかりやすく教えていただき、ありがとうございます！スッキリしました✨