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なぜ極めて不思議な存在なのですか

*内省力…自分の言動を深くかえりれること。(略) *内在もともと存在していること。 殺文|次の文章は、藤子。F.不二雄のマンガ『ドラえもん」について論じたものである。 問題をしぼって、その物語世界全体の構造について考察してみたい。 (注一) のび太の係の孫のセワシ君が、未来の世界から夕イムマシンでやってくるところから、このお話は始まっている。ドラえも んとは何か。それは、のび太の残した借金が多すぎて、百年たっても返しきれないセワシ君が、どじなのび太の運命を変えよ 『ドラえもん』もまた発想の宝庫であり、精密に論じるべき多くの哲学的問題を含んだ大傑作 である。しかし、ここでは うとして、現代に送り込んだロボットである。だから、ドラえもんがなすべき仕事は、当然、のび太を援助して、その悪い運 命を改善することである。 しかし、考えてみれば、ドラえもんのおかげでのび太の運命が改善されてしまうと、セワシ君がのび太によって受けた被害 もなくなってしまい、彼がドラえもんを送り込んだ理由そのものが消えてしまう。そのとき、のび太の借金のせいで貧乏だっ たセワシ君は、いったいどこへ消えてしまうのだろう。そして、ドラえもんがいまのび太の家にいるその原因そのものが消え てしまってもなお、ドラえもんはそこに存在していられるのだろうか。 そう考えると、ドラえもんとはきわめて不思離な存在であることがわかる。彼は、いま自分がそこに存在している原因と その存在理由そのものを、消し去るために存在しているのだから。自分の存在理由を消し去ることがその存在理由である存 在1彼が少しでも 内省 力のあるロボットなら、ある日そのことに気づいて、「ぼくっていったい何のために存在してい るのだろう」という実存の不安に襲われるはずである。 いや、そうではなく、この話には論理的な矛盾が内在しているのかもしれない。ドラえもんとは、そもそも不可能な存在な一 のかもしれない。『ドラえもん』の世界は二つの矛盾した事態の成立を主張している。ドラえもんの援助を受けないのび太と、 ドラえもんの援助を受けているのび太。借金で首がまわらないセワシ君と、借金などしてはいないセワシ君。等々。この矛盾 をどう考えたらよいだろうか

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