質問
中学生

今年から、新学習指導要領で評価が3観点になったと思います。
AAAだと、5になるとおもいますが、AAB、ABB、ABC等、様々ありますが数字は何になりますか?お願いします!

新学習指導要領 成績

回答

正直言うと、各学校や、学校内でも教科によってまちまちです。
内申算出の要ですが、実は、新しい学力観の指標としては、あまりあてになりません。

①一般的に、成績処理は、表計算アプリ(エクセル:マイクロソフト社の商品名)を使って先生方はします。
表計算アプリの作業としては、計算機ですから、一度、ABCを321に変換して計算させ、5段階をわけます。
そこで、問題が発生します。
4観点だと、AAAAなら12点、AABBとAAACなら10点見たいにしていたのです。
でも、3観点ですると、元データ少ないので、その線引きがしにくくなるのです。
そこで、学校や、教科で、線引きにばらつきが出ます。(学校によっては、苦情対策に、同じ線引きにしているとこもあるでしょうね。)

②新学習指導要領のもう一つの目玉は、「問題発見し、課題解決すると言う能力」などの「生きる力」の育成です。
ここでは、テストの点とか、作品とか記録以外に、生徒の取組(過程とか思考など)も評価するのですが、これは、明確な基準がありません。感性の領域というか、数字化できないのです!
つまり、教師の感覚(主観)が入ります。

課題点は、その先生の感性が低ければ、高度な活動をしている生徒を正しく評価できません。
★評価とは、評価する人より低い(評価する人が想像できる)範囲でしかできないのです。
さらに、そもそも、物理的に、一人の教師で、100人単位の評価をきめ細かくできない。

そんな評価を、成績をあげたい生徒やその保護者が、説明してくれ!と苦情を言ってくるでしょうから、さあ問題です。
感性の低い生徒や保護者に、感性の評価(目に見えにくい、境界線のはっきりしない評価)を説明しても、そんなの理解できるわけがない。
で、そんな程度の能力の生徒では、学校に文句を言って自分の意見を通せても、これからの時代は生きていけない。理由はこの後に後述

★この②の評価は実は、これからの時代大切なのです。
数値化される世界は、コンピュータで自動化できます。つまり、そんな作業的な仕事は、いずれコンピュータにとって変わられ、失業します。
★始めてする活動は、創造的活動です。今回の新学習指導要領でも、その能力の育成が注目されています。
★人が一度したことは、作業であり、作業であれば、フローチャート化できます。=プログラミング可能なので、自動化可能なのです。
企業論理から考えると、自動化できても、設備投資等で採算が合わない場合は、有人の低賃金の労働で仕事を処理するでしょうね。

ウーバーイーツが良い例です。送品の発送管理という儲かる部分は、高価な手数料で儲けていますが、実際各家庭に配るのは、ギグワーカー(自営業者との随意契約)で、社員でもアルバイトでもありません。

★★つまり、極端なことを言うと、創造的活動ができる人以外は、高校生のバイトくらいの時給の仕事しかなくなるのです。
だから、②の評価基準は大切なのですが、学校では限界があります。
限界の理由
・教師の限界(能力的な面と、学校というのシステム的な面)
・生徒や保護者の理解の限界

【ここから、やっと本題】
❶まだまだ、学校でも、新しい成績は、試行錯誤って感じです。
エクセルの表をササッと作って添付しましたが、評価を切るポイントは秘密にしておきます。
具体的に、5段階を入れると生々しいので、あえて入れていません。
※この表を元に、学校の先生に成績について説明を求めた場合ですら、学校の先生がピリピリして対応をするでしょうね。
※この表を使われるのは自己責任でお願いしますが、Clearのサイトに掲載されたという出所は隠していただく事を希望します。
※私のClearライフが今まで通りしにくくなる危険性すら感じますからね。
★それくらい、この添付資料は【取扱注意】でお願いします。

❷そもそも、学校のテスト(受験)って、授業(過去問)のクイズ大会ですから、学校の評価にどれくらいの価値があるのでしょうか?
過去問の暗記なんて、GIGAスクール構想の前では、何の価値があるのでしょうか?
★学校や受験は、暗記力がある人が勝者ですが、経済競争の現実では、そんなの何の意味もありません!
売り上げの結果を出した人が勝者なのです。犯罪行為はいけませんが、その他は、暗記力が無くても、パソコンを駆使して結果出したら良いのです。
だから、思考力とか発想(創造)力の基礎となる基礎学力は必要ですから、そう言った創造力のある人は結果的に学校の成績は良いです。(ただ、一番かどうかは別ですけどね。)

❸大切なのは、学校の成績より、何を真剣に探求したかです。
そんなの、成績を気にしてしている時点で、その人の創造力やその人の程度が知れています。
成績のために、創意工夫とかしてて、どうするのですか。
学校の授業も、そう言った能力を育てる場としては、有効です。何も知らない生徒が、創意工夫する力を自力でトレーニングする方法なんて思いつくわけないのですからね。

【結論】
学校の成績は良い方が良いですが、そんなの何の足しにもなりません。
(学校の先生になるには、大学卒業して、教員免許が必要なので、学校の成績とか、学歴は必要ですけどね。資格が必要な職種には学歴は必要です。)
それより、えみりさんは、GIGAスクール構想の一人一台パソコンで、何を学びますか?自分の創造力を形にして、何を発信しますか?

【今の時代を考える参考資料 おまけ】
産業革命によって(日本では、明治時代の殖産興業や富国強兵によって)、できた学校というシステムは、
IT革命の時代には、うまく機能していない。その事は文科省もわかっているから、新学習指導要領を実施した。
でも、末端の学校の先生まで、その意図は伝わり切れてないし、現場は忙しいので、新しい施策に対する対応が後手にまわっている。

学校は、戦艦大和みたいな物です。空母機動艦隊が海戦の主流になったWWⅡでは、最強の戦艦は、時代遅れで使い物になりませんでした。大和最後の戦いでは、命をかけて必死に日本兵が戦っていますが、時代に取り残された努力は、具体的な戦果としては無意味なんですよね。

学校は、戦艦大和であり、ネットを活用した勉強は、航空機による攻撃のような物。戦艦も無理くり対空砲火を増設して対応しているが焼け石に水だった。これは、今の学校のGIGAスクール構想の学校のちぐはぐ対応に似ている。
参考動画長い版
https://www.youtube.com/watch?v=dSsn168Lau8
短い版
https://www.youtube.com/watch?v=Oi9K3bGVEH0
・本来船の建造時に計画的に作るから、弾の補充は艦内から自動でできる。でも、あとから無理くりつけているから、露天の銃座で敵の弾が当たりやすいし、弾の補充が甲板を走りまくっての無防備な人力輸送。土嚢(どのう)を積んで爆風よけをしている時点で、戦艦の装備というより、急ごしらえの野戦陣地レベルですよね。
・みんな水兵さんは必死に戦っているでしょ。時代遅れの戦い方なのに、命がけでね。それが滑稽なんですよね。
それと同じ事を、今、学校の先生がしているのです。

学校を否定する気はないですけど、学校というところはそういうところなんです。

主体的・対話的深い学び vuca時代 プログラミング的思考 gigaスクール構想
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