歴史
中学生

自存自衛の戦いは大東亜戦争の別名ですか??

回答

違います。
戦争の形態と、個々の戦争名は違います。

太平洋戦争はアメリカが日本と戦った戦争の名称。
大東亜戦争は、日本が当時、正式に言っていた名称
で、アメリカが勝ったので、アメリカ式の名前が主流になった。

でも、実際の戦争を考えると名前的には大東亜戦争が妥当なのです。
日本は、インド洋や中国大陸でも米英と戦っていましたから、太平洋だけの戦争ではない。
イギリスとインド洋で戦い。インパール作戦などイギリス領に行く作戦(日本は大敗しているけど)もあり、
もし、インドに日本軍が行けたら、(武力を使ってでもイギリスからの)インド独立を願うインド人と連動して戦うはずだった。
アメリカ軍も、中国の奥地の空港を使って、B-29で北九州へ爆撃していた。サイパンをアメリカが占領してからは、そちらからB-29を飛ばしている。(チベットの山岳地帯を空路か、山道で燃料とかを細々と運んでいた。)

日本の戦争大義には、アジアの欧米の植民地からの独立が掲げられていたので、大東亜戦争と言えば、それを連想しやすいので、
欧米的には、太平洋で、日米が激突してアメリカが圧勝したというストーリー展開しやすい太平洋戦争という名前の方が都合が良いという話を聞いたことがありますね。

戦争の形態は、侵略戦争と自衛戦争(自存自衛の戦い)、防衛戦争があります。
これは、言った者勝ちなので、戦争をする国は、屁理屈でも自衛戦争と言います。
勝てば官軍です。

マッカーサー(GHQ)は、最初、日本軍の満州事変を太平洋戦争の原因として、
満州事変に関わった陸軍軍人をA級戦犯で裁きまくっていた。(日米が主に戦ったのは、海軍なのだが、海軍軍人より陸軍軍人の法が多い)
でも朝鮮戦争が始まって、満州(中国東北部)から、ソ連の兵器や中国の義勇軍が送られてくるので、
彼は、日本における満州の防衛拠点としての軍事的意味を初めて理解した。(=日本軍の満州へのこだわりは、自存自衛の意味合いもあった。それが外交的や民主的に良いか悪いかは別として、純軍事戦略上の話)
で、マッカーサーは、朝鮮戦争終結(勝利)のために、原爆の使用を本国アメリカに打診したら、解任された。
通常戦ではソ連や中国の膨張を朝鮮半島では止められなかったので、アメリカは、急遽、日本を極東の防衛戦にしようと考え出す。(→戦力の放棄をしているのに、日本に自衛隊(警察予備隊)を作るようにアメリカが方針転換する。)

手前味噌ですが、私のQ&Aのリンクはっておきます。
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1210456
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1220248
↑別の人のコメントに解説つけている
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1198239
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1197823

太平洋戦争,大東亜戦争,第二次世界大戦,満州事変
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