歴史
中学生

冷戦後の世界でグローバル化が進んだ理由を説明しなさい
という問いに対してなんて説明したらいいですか
教えてください🙇‍♀️

回答

面白いけど、難しい内容ですね。
中学生では難しい様な気もします。まだ過去の歴史ではなく、現在進行形なので、国際情勢や政治や経済の基礎知識が必要だと思います。
学校の宿題だと仮定して、クラスのどれくらいの人がついて行けるのでしょうね。
社会の先生の技量の見せ所と言うところですかね。

Q:社会の先生はどのような先生でしょうか?
熱心な先生?
若い先生?
ベテランの先生?

【本題】
①冷戦終了後、イデオロギーの戦いで無く、富の奪い合いという経済戦争になりました。
米ソ冷戦に勝利したアメリカも、財政的に疲弊していた。
冷戦時西側諸国の一員だった日本は、バブル景気のまっただ中で、技術大国として、経済的にアメリカをしのぐ経済大国になってきていた。
アメリカは、快く思わず、日本との経済戦争に移行していく。

②敵の敵は味方?(利用できる物はなんでも利用する)
本来、アメリカと中国はイデオロギー的には合わない。
アメリカは、民主主義で資本主義。
中国は、一党独裁で、社会主義(共産主義)。

アメリカ側の思惑は、いかに日本をたたくかであった。
当時の日本は、総合家電と自動車で世界(アメリカ)の市場を席巻していました。
(IT革命に乗り遅れた日本の総合家電は、今では見る影も無いほど没落してますけどね。)

アメリカは、今まで軍事利用していたIT技術(インターネット、携帯の無線技術、カーナビなど)を民間に一気に開放して、IT革命を始める。
高度なIT技術で、日本を圧倒しつつ、ローテクの大量生産は、中国に投資して、中国を世界の工場にしたて、
日本を工業的に上下から挟み撃ちをする。

その当時、中国も豊かになりたかった。
イデオロギーより経済的豊かさが国を安定させるキーワードになってきたので、今まで通りの社会主義では、ソ連のように崩壊しかねない。
そこで、共産主義なのに経済の資本主義を取り入れるというヘンテコなことをしだした。
※資本主義と社会主義は、一見違うようだが、実は根底が同じなので、可能だった。(ここの説明は省略)
中国側の思惑は、アメリカ等の西側陣営の援助を受け、いずれは西側に対抗しそれを超える大国になりたかった。

③冷戦終了後、世界情勢のキーワードは、イデオロギーではなく、自国の富になった。
自国が経済的に有利になるために、資源の購入、商品の販売を考え、世界中の国と交流を活発にした。=グローバル化。
その時、インターネット等のIT革命は、よりスムーズな情報伝達を可能にした。

④日本を追い詰めたアメリカも大変。
とはいえ、it革命は、GAFAと呼ばれる巨大プラットフォーマーを生み、日本はそれらに圧迫されています。
IT革命の成功で、世界の富は、アメリカのGAFAに集中していきますが、この現象はアメリカ国内でもおこります。
アメリカ国内でも、GAFAがアメリカ中の富を奪っていくのです。=アメリカも日本のように苦しむ立場の人が大勢いる。
それは中国も同様です。

★IT産業は、ずば抜けて優れたアイディアが必要ですが、大量の雇用を必要としない。
富は集中するが、社員はそんなにいらないし、オフィスビル(=都会)もそんなにいらない。=社会全体に富が行き渡らない。
アマゾンのネット通販により、「デス・バイ・アマゾン」という単語があるくらい。あらゆうる街の小売店を圧迫して廃業に追い込んでいく危険性がある。小売店の廃業=雇用の消失=失業者が増える。

⑤これからの不透明な世界情勢は、VUCAの時代から、世界大戦の危機まで色々考えられる。
資本主義は、需要と供給が崩れた時に世界恐慌もしくは、世界大戦になる。

今の世界(資本主義)を理解するために、手前味噌ですが、過去の私のQ&Aのリンク貼っておきます。
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1197794
キーワードは、資本主義であり、人の業とゆうか欲望による経済活動。

資本主義,vuca時代,技術革新,it革命,米ソ冷戦
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