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こんにちは。
この問題は「酸素解離曲線の縦軸が何を表しているのか」を理解すれば解くことができます。ひつじさんの質問から推測すると恐らく95-30で一度答えを求めたのではないでしょうか?この計算が答えとなる問題もあるのですが、今回求めなくてはならないのは「肺胞での酸素ヘモグロビンのうち、組織で酸素を解離する酸素ヘモグロビンの割合」です。
ここで「酸素解離曲線の縦軸が何を表しているのか」についてですが、縦軸は「体内の全ヘモグロビンに対する酸素ヘモグロビンの割合」を表しています。そのため、前述の95-30では「全ヘモグロビンのうち、組織で酸素を解離する酸素ヘモグロビンの割合」を表しているに過ぎません。この問題では肺胞での酸素ヘモグロビンを100とした割合を求めなくてはならないため、95-30/95という計算になります。
ひつじさんの質問への回答を優先して説明させていただきましたので、細かいことは省略させていただきました。もし分かりにくいことや、より詳しく知りたいこと等ありましたら気軽にお聞きください。勉強頑張ってくださいね。応援しています。
追記です。95-30となる理由は肺胞内、組織内の酸素分圧と二酸化炭素分圧のグラフから考えることができます。ヘモグロビンは赤血球内に存在する酸素を運搬するタンパク質で、ヘモグロビンが酸素と結合すると「酸素ヘモグロビン」という名称になります。ミトコンドリア内で呼吸をするためには酸素が必要ですので、一般的に生物は肺から酸素を取り入れて、ヘモグロビンに各組織内の細胞まで酸素を運搬させているわけです。
組織内の酸素ヘモグロビンの割合が肺胞内の酸素ヘモグロビンの割合よりも下がっている理由は、肺胞内で酸素と結合した後、組織にたどり着き必要な分だけ酸素を解離したためです。よって、「全ヘモグロビンのうちの組織で酸素を解離した酸素ヘモグロビンの割合」(答えの分子側)は「肺胞内の酸素ヘモグロビンの割合-組織で酸素を解離した後もまだ酸素と結合している酸素ヘモグロビンの割合」すなわち、95-30で求めることができます。