歴史
中学生

第二次世界大戦の終戦は本当に終戦と言えますか?なぜそう思ったのか理由を教えてください。

回答

れんさんは、どんな想定で、終戦を考えておられますか?
戦争(軍事行動、作戦行動)には、作戦終末点がきっちり明記されます。それが達成していたら、終戦であり、まだであれば、小休止程度でしかありません。

満州事変などは、関東軍の参謀(石原完爾)は、明確に作戦終末点を想定していたので、純軍事的に成功しました。国際外交や日本の内政的には問題を残し、それが、太平洋戦争への道を開いてしまいました。
(満州事変も当時の流れからおこった事なので、満州事変が無くても、太平洋戦争は避けれなかったかも知れません。)

太平洋戦争を開戦した東條英機は、戦争指導が下手くそだから、太平洋戦争の作戦終末点をうまいこと描けないまま開戦しましたので、最後は総力戦で、疲弊して敗北しました。

連合国側にしたら、枢軸国の戦力と戦意と領地を直接占領したのですから、純軍事的には、これ以上無い大勝利=終戦です。
軍事では、敵勢力の①戦意、②戦力、軍事的重要拠点の占領(占拠)のどれかを作戦終末点に考えます。
時と場合によって、この3つのどれを取るかを考え、選択します。

日本の、先の大戦の大義の一つは、アジアの植民地からの解放ですので、
戦術上、大敗をきっしていますが、
戦略上は、戦後、アジアをはじめ、世界の植民地は、国家として独立を果たしましたので、大成功です。
でもこれは、連合国側の本心は、戦前の維持ですから、それは失敗したという事でもあります。

戦略は、戦場で負ける事(戦術的敗北)もその一部に組み込んで考えるので、戦場で負けても良い。
戦術の敗北は、戦略で挽回できるが、その逆の戦略の敗北を戦術で挽回することはできない。
太平洋戦争を負けて勝つなど、当時の日本人は思いついていない。(特に頭の硬い東條英機とか軍中枢部は無理)
つまり、結果オーライ?
★歴史って面白いでしょ!

れんさんは、これをどう考えますか?

世界大戦の火種は、資本主義が原因ですから、現在も資本主義のままですから、根本的には、終戦していません。長い休戦状態という所だと思います。
その理由は、
①国家として独立した発展途上国は、未だ経済植民地として搾取されている場合がある。
②資本主義である以上、また再び、供給と消費のバランスが崩れる可能性がある=第三次世界大戦は起こりうる。
③アメリカのFRBは去年の3月から、ドル紙幣の無制限供給を始めた。=こんな禁じ手をしているから、経済が安定している。
④米中の緊張は、ある。

参考資料として、手前味噌ですが、過去のQ&Aのリンクをはっておきます。
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1197794
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1198239
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1197823

第二次世界大戦,資本主義,技術革新,満州事変,石原完爾
ひふみ

一部修正
△軍事では、敵勢力の①戦意、②戦力、軍事的重要拠点の占領(占拠)
○軍事では、敵勢力の①戦意、②戦力、③軍事的重要拠点の占領(占拠)

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人によって考え方は違うと思うので、あくまでも一例です。今回は「まだ終戦とはいえない」という考え方で書いてみます。

国連(国際連合)の枠組みで見ると、常連理事国は全て第二次世界大戦の戦勝国です。常連理事国は提案に対して拒否権を持ちます。他の国が全て賛成しても提案を通さない強い力を持っています。アメリカ、フランス、イギリス、ロシア、中国の5カ国です。

戦勝国は今でも強い力を持ち、第二次世界大戦の結果をいつまでも引きずっていると考えることもできます。

日本も非常任理事国を長い間やっていて、常連理事国を目指しているものの、実現していません。仮に提案されたとしても、中国やロシアが拒否権を使って、否決されると思います。

ひふみ

その視点は、同意します。
この手のQ&Aは、一つの答えでは無く、どれだけ、広く深く想定をして、その想定の中の回答をみんなで付き合わせて、深めていくことが良いことですからね。

れんさんの質問は、「主体的・対話的深い学び」に合致した良い質問だったと言うことですね。

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